就職活動にどうしても身を入れることができない大学五年生が、今風に言えば「まだ本気出してないだけ」的な気持ちに近いのかもしれないが、一瞬逃避して、それから改めて就職戦線に突撃しようということで、平日に、気まぐれに登山をはじめる。 小説としては…
五時四十分起床。目覚めた時の明るさがかなり違ってきていることに気付く。不安定な空模様で気まぐれに濃淡を変える灰色の低い雲が朝日を遮っているからというだけではなく、確実に日の出の時間が遅れているからなのだろう。わが身体は鈍いのか、ずぶといの…
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