わたしが猫に蹴っとばされる理由

文学・芸術・哲学・思想の読書&鑑賞日記が中心ですが、雑食系なのでいろいろ取り上げてます。猫もいるよ♡

2013-05-01から1ヶ月間の記事一覧

小島信夫「アメリカン・スクール」

めまぐるしい三人称多元描写と文法を無視した自由奔放な文体から来る破綻した面白さが最近はやたらとフィーチャーされがちだけれど、改めて読んでみると戦後まもない頃の、個人としても国家としても情けないくらい不安定なアイデンティティの無様さが自虐的…

脳霧

五時五十分起床。一昨日の梅雨入りを朝の青空が全力で否定している。 朝から仕事。某健康食品会社の企画。混乱しながらも、なんとかカタチが見えはじめた。 午後、後楽園へ。新規案件の打ち合わせ。こちらも混乱するが、打ち合わせしているうちに少しずつ脳…

今日の事件簿

左肩甲骨横いたたた事件 動きはじめた事件 撮れてない事件

小島信夫「アメリカン・スクール」

『第三の新人名作選』で読み返している。やっぱ変だわ、コレ。第三の新人名作選 (講談社文芸文庫)作者: 安岡章太郎,阿川弘之,庄野潤三,遠藤周作,吉行淳之介,小沼丹,近藤啓太郎,小島信夫,島尾敏雄,三浦朱門,講談社文芸文庫出版社/メーカー: 講談社発売日: 201…

とどまる雨

五時四十五分起床。急に慌ただしくなりはじめているが、思考速度が状況にうまく適応できていない。梅雨入りも影響しているのだろうか。 午前中は某証券会社リーフレットのコピーなど。雨。 午後、外出。空を覆っているのは明らかに雨雲なのだが、雨はかろう…

西村賢太「青痣」

「新潮」2012年1月号掲載。処分しようと思っていたが、つい読んでしまった。よくある同棲中の喧嘩を描いた私小説なのだが、語り手=主人公=おそらく西村自身がどーしょもないろくでなしであることをまったく書くそうとしていないところに、安吾を超えたデカ…

雲の日

六時起床。比較的すっきりとした目覚め。仕事がいつもよりは落ち着いているからか。それとも、先日から通いはじめた整骨院での整体が功を奏しはじめているか。 午前中はぜんそくの通院。午後は某証券会社の企画など。 朝から晩まで、空は厚い雲に覆われたま…

今日の事件簿

それは攻めですよ事件 dynabook azの場合、ubuntuよりandroid 4.1のほうがいいみたい事件 南北線は存在を忘れる事件 Kさんがよく使うのはストラト事件 ちょっと相手にあわせてるような節があるね事件 ISDNは水に弱い事件 JCOMでは無理みたいだ事件

遠藤周作「アデンまで」

諦念の感情が運河から見える砂漠の風景に重なり合う。悲しんでも涙一つ出ない状態。渇いた心は諦めに通じる、ということか。文学的。こういう表現はあまり好きじゃないけど、見事ではある。第三の新人名作選 (講談社文芸文庫)作者: 安岡章太郎,阿川弘之,庄野…

ロボットとヒグマ

黄色くてこじんまりとしたロボットに搭乗したまま、数十頭のヒグマの群れの中に紛れ込む夢を見た。コグマもたくさんいた。六時起床。 十時、マンション管理組合の総会。終了後はマンション共有部分の清掃。 午後は管理組合の事務処理と仕事。少々混乱。 夕方…

ゴローゾテツ

ちょっと居酒屋チックなにぎやかさのあるイタリアン。席数が多いのでみんなでわいわい食べても楽しいかもしれない。お料理は正統派だけれど庶民的な感じも。上品めなのにガッツリ感が強いというか。オードブル盛り合わせ、パスタ(ワタリガニのトマトソース…

遠藤周作「アデンまで」

『第三の新人名作選』より。今ほど気軽にヨーロッパに行けなかった時代の、人種差別に関する問題。差別されることよりも、自分が差別される肌の色をした人間であるということへのコンプレックスに主眼が置かれているような……。第三の新人名作選 (講談社文芸…

こんにちは西荻窪の町

六時三十分起床。五月らしい初夏の朝。午前中は掃除に専念する。 十二時過ぎ、カミサンと外出。西荻窪のイタリアン「ゴローゾテツ」へ。21日が結婚記念日だったので、そのお祝いを軽くランチで。詳細別項。 西荻は今日明日の二日間、「ハロー西荻」という名…

石ノ森章太郎/シュガー佐藤/早瀬マサト『サイボーグ009完結編(2)』

ちょっと絵がシリアスな感じになり、タッチもおとなしめに……。ストーリーとしても大きな起伏はないのだけれど、ほったらかし感のほうはどんどん強まっていく。さて、広げた風呂敷をどうまとめるのか……。サイボーグ009完結編 conclusion GOD’S WAR 2 (少年サ…

今日の事件簿

のびのびでした事件 ブラック缶コーヒー事件 ごあいさつ事件 どうして白いのだ事件 矢野整骨院事件 かなりずたぼろだった様子事件

リュウドの折りたたみモバイルキーボード

1代目のPalm Bluetooth Keyboard、2代目のELECOM、とOEMがつづいていたのだけれど、2代目がどうやら初期不良だったことが最近判明し、保障期間も切れていたので仕方なく新調。今度は信頼性の高いリュウドのオリジナル版を選んだ。タッチは適度に深さがあるし…

マイケル・マハルコ『アイデア・バイブル』

この手の本、まあハウツー本ってことになるかもしれないが、アイデア発想術については方法がマンネリ化して自分のカラを打ち破れなくなる状況に陥ることが多いので、時間のあるときはこういうのは読んで刺激を受け、新しい方法を取り入れてみたりしている。…

赤坂憲雄『排除の現象学』

差別だのいじめだのといった、社会構造における「排除」の行動の分析。ものすごく気になるテーマなので、つい買ってしまった。排除の現象学 (ちくま学芸文庫)作者: 赤坂憲雄出版社/メーカー: 筑摩書房発売日: 1995/07メディア: 文庫購入: 2人 クリック: 18回…

保坂和志『世界を肯定する哲学』

暇なとき、ちょこちょこっと読んでる。今のところ、科学+哲学、というか、認識論ですな。世界を肯定する哲学 (ちくま新書)作者: 保坂和志出版社/メーカー: 筑摩書房発売日: 2001/02メディア: 新書 クリック: 27回この商品を含むブログ (46件) を見る保坂和…

平穏

六時起床。朝イチで仕事を片づけ、午前中は通院。午後は資料整理など。 花子、かなり尿の回数が減ってきている。一昨日は軽い軟便だったが、もう恢復している。

阿川弘之「年年歳歳」

講談社文芸文庫編『第三の新人名作選』より。終戦後、はじめて迎える春。中国から復員したての主人公は故郷・広島に戻る。原爆の被害で悲惨な状況ではあったが父母が生きていたことを知り、彼は実家に身を寄せるものの、生活を建て直すために東京に戻ること…

おだやかな日々

六時起床。初夏らしい晴れ空が広がる朝。午前中は仕事に専念。午後は時間にゆとりができたので、長めに散歩した。軽く汗ばむ。 夕方、整形外科へ。少し歩きすぎてふくらはぎが痛む。腱鞘炎を起こしていた足首周辺を無意識のうちにかばったようだ。 夜はひか…

保坂和志「未明の闘争」(最終回)

「群像」6月号掲載。2年以上の連載が、ようやく終了。最後まで見事な迷走。後半は奇妙な文章構造や主格の混乱、句読点の乱れなど、意図的なのだろうがどんどん文章が乱れ、暴走する思考とともに文体まで疾走しているような(ときおりだらっと休んだり立ち止…

村田喜代子「屋根屋」(9)

「群像」6月号掲載。先月号の不倫小説っぽい雰囲気は完全に消えてしまった、かと思ったが、そうでもないのかな…。ヨーロッパ観光小説に変わりつつあるような、ないような。群像 2013年 06月号 [雑誌]出版社/メーカー: 講談社発売日: 2013/05/07メディア: 雑…

違う生活

結婚記念日。まだサラリーマンだった。山積みの仕事を半狂乱状態で必死になってこなし、へろへろになって式に臨み、披露宴ではベロ酔いしてわけがわからなくなってしまった。あれからもう十八年。家族は猫が二匹も増えて今では老齢となり、鳥は初代が逝き、…

高橋源一郎インタビュー「『恋する原発』ーー処女作への回帰と小説家の本能」

処分しようと思って手にした「群像」2012年1月号をペラペラめくっていたら、これ読んでないじゃん、ということで読みはじめてしまった。 このインタビューが掲載されてから1年半が過ぎたわけだが、すでに日本社会の状況が大きく変わっていることに驚く。いや…

いったいどういうつもりなのか

五時五十五分起床。霧雨。 仕事、整形外科、仕事。 花子がまったく落ち着かず、何度も何度も何かを訴えるような鳴き方をするのだがその意図がまったくわからない。いったいどういうつもりなのか。頻尿はまだつづいている。 ぷちぷち、今日の午後あたりからよ…

池澤夏樹×高橋源一郎「死者たちと小説の運命」

「新潮」6月号掲載。震災後の、被災者などを乗せた船が陸地になってしまうまで(?)を描いた『双頭の船』、そして、うーん、なんと紹介したらいいかわからないが、消えゆくものへの愛の小説、とでも言っておこうか…おそらく高橋源一郎の最高傑作といえる『…

ミランダ・ジュライ/岸本佐知子訳「プリミラ/ポーリーンとレイモンド "IT CHOOSES YOU"より」

「新潮」6月号掲載。ノンフィクションの邦訳、なのかな。「ペニーセイバー」なる、ヤフオクの紙媒体版みたいな雑誌に安価でいらんものを出品している人たちに、ミランダ・ジュライという作家がインタビューをしている。短い取材なのに、生活の様子どころか人…

におう休日

六時三十分起床。仕事は一段落したので今日はオフ。終日家事に専念した。花子が尻にウンコを付けたままウロウロしたので家中がくさくなった。足はまだ少しだけ痛い。