わたしが猫に蹴っとばされる理由

文学・芸術・哲学・思想の読書&鑑賞日記が中心ですが、雑食系なのでいろいろ取り上げてます。猫もいるよ♡

2014-10-01から1ヶ月間の記事一覧

引きずる荷物と落とした手帳

五時四十五分、奇妙な、そして幸福感の微塵も感じられぬ息苦しい夢から徐々に、かすれたグラデーションの上で重い荷物を引きずるような感覚とともに目覚めていった。夢と現の境目がわからぬというのではない。わかろうとしていない、という表現のほうが正し…

五本指ソックスの話(あかんらしい)

以前通っていた(という表現は正しくないか。今でも時々身体のメンテをしてもらってるのだけれど)近所の整体院の先生に、五本指ソックスは履かないほうがいい、と言われたことがある。どうして、と思ったが、実験して納得した。 指が一本ずつ独立していると…

四元康祐「偽詩人抄伝」

「群像」11月号掲載。ちょっと脱線的に、簡潔かつ壮大な詩の歴史がつづられている。コンパクトにまとめられているのに、年代や詩人名の羅列にならず、時空を旅しているような気分にさせてくれる。スゲエ。 群像 2014年 11月号 [雑誌] 出版社/メーカー: 講談…

漏れ

夕べも花子に何度も起こされて眠れず。六時起床。 レンタルサーバ、明け方に復旧した模様。しかし日曜・月曜に来ていたはずのメールは朝一番では届いていない。だめか、となかば諦めていたのだが、じわりじわりと、そして散漫に、意外な時間に何度か届いた。…

四元康祐「偽詩人抄伝」

「群像」11月号掲載。四元さんは国際派ビジネスマン兼詩人で、ここ数年いくつか賞をもらっているんじゃなかったかな…。ビジネス用語を多用した、笑いの要素の強い作風には一気に引き込まれてしまう。五、六年前にいくつか読んだ。mixiで会話したこともある。…

奥泉光「ビビビ・ビ・バップ」(11)

「群像」11月号掲載。バーチャル昭和時代の新宿から無理やり現実世界に引き戻されたフォギー。そして、生身の人間を翻弄するかのように意図の読めぬ活動をするアンドロイドたち。先がまったく読めない。 群像 2014年 11月号 [雑誌] 出版社/メーカー: 講談社 …

今日の空

五時五十分起床。朝のうちは青空が広がっていたが雲が多いぶんだけ伸びやかさはなく、時間が経つうちに空は青みを失い、やがて周囲から秋の色のすべてが失なわれていくような錯覚を感じた。改めて空を見上げると、平坦な灰色の空が広がっていた。そして、雨…

DMMのハロウィンパーティーの広告

朝日新聞別冊「GLOBE」に掲載されていたDMMの広告。かぼちゃ妖怪のお口がステキ。……それだけです(笑)。

三浦雅士『身体の零度 何が近代を成立させたか』

「第六章 体育」。単純にまとめてしまうと、体操、体育という概念が近代の軍隊を成立させ、近代的な愛国主義を生み出し、近代産業を成立させ、時間の概念を生んだ。オリンピックが国境を越えた祭典などと言われていても、本質的には民族同士の闘争になってし…

古井由吉『円陣を組む女たち』読了

「菫色の空に」。妹の帰宅が、狂気からの解放のきざしとなるような。微妙で、不思議さすら漂う希望。 日常の中に、実は意外にもあちこちに存在している違和感を、無理やりのように見つけ出し、それを契機に豊饒な表現とともに狂気に満ちた異世界へと作品全体…

地味な休日

二時、花子に頭をべろんべろんと舐められて目を覚ます。その後、ちょいちょい頭べろんべろんをやられ、何度も何度も目を覚ますハメに。寝不足のまま六時四十分起床。起き上がると意識ははっきりする。まぶたはそう重くない。腿に軽いハリ。 明るい陽射し、秋…

今日の事件簿

めちゃくちゃな朝事件 花子ゲロ3回事件 原因は無印良品の猫草事件 団地ともおは毎週欠かさず見てる事件 土曜日だけど仕事事件 マンダラートは使うけどMandalartは使わない事件 お布団干したらレイコップ事件 陽が暮れてからの13.2kmラン事件 亜麻仁油ドレッ…

山本耀司『MY DEAR BOMB』読了

日本を代表するファッションデザイナー山本耀司の自伝。中は余白が多い詩のような記述が多いのでその気になればあっという間に読めるのだが、ちまちまと噛みしめるように少しずつ読んでいたら、とんでもなく時間がかかってしまった。 戦死した父のこと、歌舞…

金井美恵子『お勝手太平記』『砂の粒/孤独な場所で 自選短篇集』

Amazonで注文、到着待ち。前者は最新の小説作品。毒舌爆発なのだそうだ。後者は初期のものが多いらしい。たぶん何作かはすでに読んでいるしウチの本棚にも並んでいるかもしれないのだが、「自選」の傾向を知りたいな、と思った次第。 お勝手太平記 作者: 金…

古井由吉『円陣を組む女たち』

「菫色の空に」。妄想のなかでの友人への糾弾。妹の不在。そして友人の子どもの誕生。ラスト近くで、意外にもめまぐるしく場面が転換してゆく。 円陣を組む女たち (中公文庫 A 25)作者: 古井由吉出版社/メーカー: 中央公論新社発売日: 1974/03/10メディア: …

紛失と発見と

五時四十五分起床。朦朧としているのは夜中のうちに何度も花子に起こされたからか。慣れているはずだが、睡眠のリズムと起こされるタイミングの問題か、それとも起こされる回数の問題なのか、これらによっては、かなりしんどい事態になる。 少しだけ仕事して…

リクルートの東証一部上場告知広告

今朝の日経新聞朝刊に掲載。朝日新聞にも掲載されていた。 上場を告知する場合、通常は「上場しました」「未来に向かって」「大いなる第一歩」みたいな、自分たちはこれからどこに向かうのかをキレイな言葉で奇をてらわずに伝える手法が取られることが多いの…

古井由吉『円陣を組む女たち』

「菫色の空に」。百貨店での体験がきっかけで、失われたシャツへの執着とノイローゼのような状態は嘘のように消えてしまうのだが、ちょっとだけ自堕落な妹の姿が引き金となり、主人公は再びパラノイア状態へ。そして彼は、長い考察と内省の中で、肌着を盗ん…

胃の中の寝た子

五時五十五分起床。目覚めた途端に胃に違和感を感じ、身支度をしていたら、立っているのもしんどくなるほどに痛みはじめた。身体の中で寝た子を起こしたか。ひとまずなだめようと、大正漢方胃腸薬を服用。むせる。きつかったが、そのまま身支度と動物の世話…

街と森を行き来する

五時五十五分起床。右腕の付け根、まだ痛みが残っている。激痛ではないのだが、そのまま痛む部分を取り外せそうな感覚。違和感が強い。 午前中はちまちまと作成していたわが社のホームページのデータをFTPでアップ。ついでにサイトマップのxmlを組み込むなど…

三浦雅士『身体の零度 何が近代を成立させたか』

産業革命が身体に及ぼした影響。そして、その身体の影響によって生まれた新たな社会構造。バレエなど、女性が「見られる」存在になったことが、ある意味、現代社会の構造の基本になっているような。身体の零度 (講談社選書メチエ)作者: 三浦雅士出版社/メー…

古井由吉『円陣を組む女たち』

失われたシャツへの執着が狂気を生み、それは解放感となって主人公をよりおかしな方向へ導き…。円陣を組む女たち (中公文庫 A 25)作者: 古井由吉出版社/メーカー: 中央公論新社発売日: 1974/03/10メディア: 文庫 クリック: 4回この商品を含むブログ (6件) を…

鈍痛の日

五時五十五分起床。背中の痛みはほとんどない。ただ、右腕の付け根にだけ鈍痛が残っている。力が入らないわけではないが、腕立て伏せはできない。歩いていても、しっかりと腕を振ることはできない。いや、できるのだが、次第に痛みが増してくる。だが、しん…

激痛の日

二時、激痛で目を覚ます。右側の背中から首にかけてが、寝違えのように痛む。いや、寝違えなのだろう。横になっているのが苦痛。寝返りが打てない。起き上がるのも一苦労。キツイというのに花子が起きろ起きろ水を飲ませろと大騒ぎする。落ち着かせてまた眠…

三浦雅士『身体の零度 何が近代を成立させたか』

産業革命が身体に及ぼした影響。そして、その身体の影響によって生まれた新たな社会構造。バレエなど、女性が「見られる」存在になったことが、ある意味、現代社会の構造の基本になっているような。身体の零度 (講談社選書メチエ)作者: 三浦雅士出版社/メー…

古井由吉『円陣を組む女たち』

シャツ一枚への執着を手放すことが、逆に執拗な執着を生み出す…。円陣を組む女たち (中公文庫 A 25)作者: 古井由吉出版社/メーカー: 中央公論新社発売日: 1974/03/10メディア: 文庫 クリック: 4回この商品を含むブログ (6件) を見る円陣を組む女たち (1970年…

吉祥寺の街中が

六時四十分起床。昨日のランニングが意外に堪えている。加えて、夕べは花子に何度も起こされたからかなわない。身体を起こすのが肉体的にも精神的にしんどいのだが、それがすべて日曜ゆえの自分への甘え、甘さにあることは重々承知している。しっかり起き上…

秋晴

六時四十分起床。曇りがちではあるが、秋晴れ。シーツを洗い、布団を干す。 掃除、買い出し。晴れていて気持ちよい。 明星中華三昧の担々麺で昼食。このシリーズはインスタントながら本格的なので侮れない。ひき肉の代わりに、大豆プロテインをそぼろ状にし…

古井由吉『円陣を組む女たち』

「菫色の空に」。テニスクラブの更衣室でシャツを一枚なくしてしまった。ただそれだけの小さな事件に、気は迷い、考えも迷い、果てにはかすかに、狂ったような様子すら窺える。一種のパラノイア? 円陣を組む女たち (中公文庫 A 25)作者: 古井由吉出版社/メ…

八幡

六時起床。少しずつ気温が下がりつつあるような。しかし、街中は秋めいた表情をなかなか見せない。桜の落葉やハナミズキの紅葉に、わずかながら季節を感じる程度。研ぎ澄まさなければ、見えてこないし、耳でも肌でも感じない。 十一時、渋谷へ。某案件のプレ…