わたしが猫に蹴っとばされる理由

文学・芸術・哲学・思想の読書&鑑賞日記が中心ですが、雑食系なのでいろいろ取り上げてます。猫もいるよ♡

2014-12-01から1ヶ月間の記事一覧

混む、重なる

五時五十分、花子に水を飲ませろとせがまれ、しぶしぶ起床。汲み立ての水でなければ飲もうとしない。贅沢な猫だ。で、飲み終わったらゲロ。手間がかかる。リビングでは麦次郎がゴハンをくれと鳴き叫んでいる。自分の身支度がまったくできない。 仕事。某案件…

奥泉光「ビビビ・ビ・バップ」(13)

「群像」2015年1月号掲載。老いで狂った山萩博士が仕掛けたコンピュータウィルス「29virus」、そのパンデミックの引き金として設定されているのが、どうやらフォギーらしい。そんなこととは露知らずホテルで墜落死体のごとき寝相で爆睡中のフォギーの横では…

霜柱の東

五時五十分起床。目覚めた瞬間から騒ぐ花子に辟易しつつ、そしてなだめつつ身支度。冷え込みは一段と厳しく、ニュースでは、都内で霜が降りただの霜柱が立っただの、十二月とは思えぬ気象的な現象を次々と紹介していた。関東ローム層は霜柱が立ちやすいらし…

いとうせいこう「我々の恋愛(2)」

「群像」2015年1月号掲載。前回の延長上、かな。あたりまえだけど。 群像 2015年 01月号 [雑誌] 出版社/メーカー: 講談社 発売日: 2014/12/06 メディア: 雑誌 この商品を含むブログを見る いとうせいこうの作品はこちら。

恐怖の丼

五時四十五分起床。新聞を取りに行った時に、吐く息の白さに驚いた。 さっさと身支度を終わらせ、プレゼンの準備。上に入っているのが代理店ではなく映像制作会社だから、事前にプレゼン用のシナリオをつくっておくように言われている。それをただひたすらに…

ルシア・ベルリン/岸本佐知子訳「火事」

「群像」2015年1月号掲載。ガンで余命いくばくの妹に会うためにはるばるメキシコにやってきた姉。しかし、姉が到着するやいなや、二人に「空港の火事」という大事件が襲いかかる。必死で逃げた二人の絆のシンプルで自然な描写に驚かされる。短い作品だという…

外は冬の雨

六時起床。一段と厳しい冷え込みの中、眠気を呆れるほど長く引きずっている。眠気というよりは怠惰かもしれない。 仕事。朝から某家電メーカーの案件にかかりきり。一つのことをひたすら考えすぎると、飽きる。感情というのは勝手なもので、義務やら使命感や…

今日の事件簿

結局エアコン事件 猫ぐずり事件 展開遅すぎませんか事件 コート下ろした事件 打ち合わせ一件のつもりが四件でもうち三件は五分で終わった事件 ガッツ石松型でした事件 割れ割れiPhone6事件

松浦寿輝「石蹴り」

「群像」2015年1月号掲載。幽玄な美しさと思春期の微妙な心の揺れ、そして記憶のはかなさを巧みに表現した書き出しは圧巻。でも松浦作品によくあるように、美文は書き出しだけで、あとは比較的平易になる。 私小説風の展開の中、生きることの孤独さばかりが…

醍醐さんがいないからだ

昨日のランニングが堪えたのか、六時に起きるつもりも、三十分ほど寝坊してしまう。日曜日なのだから起床時間はそれほど気にする必要はないが、猫たちは意外に規則正しく起き七時には日課のブラッシングを必ずおねだりしてくるし、インコのぷっちゃんも七時…

レシピは守れ

五時四十五分起床。寒すぎて怠惰な気分がじわりと沸き起こり、布団からなかなか抜け出せない。 掃除、麦次郎の皮下輸液などを済ませ、カミサンは個展会場へ。ぼくは残って書斎で仕事。またミホちゃんがいなくなった、と花子がブチ切れている。起きている時は…

保坂和志「夏、訃報、純愛」

「群像」2015年1月号の新年短篇特集の一篇として掲載。 私小説風と言っていいのだろうか、保坂自身と思える書き手が、保坂が敬愛してやまぬ小島信夫→ではなくて哲学者の木田元とおぼしき人物の訃報を聞かされるところからはじまったものだから、てっきりこれ…

今日の事件簿

まとめて三冊、いや一冊と二冊事件 なぜか右手の中指と薬指の関節が痛い事件 でもキーボード叩くには支障ない事件 でも他のことするとちょっとツライ事件 麦次郎ビクビク事件 花子プリプリ事件 ごめんなさいと謝るしかない事件 なぜそんなに忘年会をやりたが…

山田詠美「自分教」

「群像」2015年1月号掲載。新年短篇特集として掲載されている。山田詠美を読むのは何年ぶりだろう。 虐待やいじめを通じて、他者との関わり方を、そして自己愛を、ゆがんだかたちで学び取ってしまった美しい女性の、奇妙だが悲しみに満ちた人生。やっかいこ…

おめでた笑い

六時起床。寒さと眠りと多忙さゆえの焦りとが布団の中でごちゃまぜになって身体を包み頭の中を混乱させる。起きるという人として当然の行為が不思議と暴力じみてくる。その力の矛先が、苛立つ自分や怠惰な自分にのみ向かう。自虐とは暴力のことだ、とつくづ…

無書事

五時四十五分起床。多忙。十一時、早めの昼食。ドウブツたちにもゴハンを与え、十二時過ぎに外出。寒い。後楽園にて一時間ほど打ち合わせ。すぐに戻り、夕方は歯科医へ。戻ってから仕事。忙しすぎるせいか、てこずるかと思った案件が意外に早く終わった。以…

古井由吉「虫の音寒き」

「群像」2015年1月号掲載の連作短篇。おそらくは作者自身がモデルと思われる語り手の、今年十月の金沢訪問の時にふと耳についた蟋蟀たちの鳴き声の記憶が、さまざまな記憶を呼び起こしていく。しかし一方で、老齢ゆえの足のおぼつかなさを、そして妙な判断力…

おかしくなってきた

五時四十五分起床。高齢猫である花子への配慮で最低限とはいえ暖房を入れたまま寝たというのに、うわ、と声が思いがけず漏れるほどの寒さ。昨日の朝はこれほど冷えたか、と記憶をたどるが、声は漏れなかったはずだから、今朝よりはましだったのだろう。人は…

似ている

壁ドン と ドカベンは言葉として似ている。 誰かドカベンが壁ドンしている絵を描いてください。

緊急停止

五時五十分起床。眠い。朝からひたすら仕事。夕方、外出。冷え込みが厳しいが、少し早めに歩くとすぐに汗ばむのはヒートテックを着用しているからか。おそろいのダウンを着た小学生姉妹をあちこちで見かけた。 十七時、後楽園にて打ち合わせ。十八時、終了。…

[購入書籍] 保坂和志『朝露通信』

これも読売新聞に連載していた小説。うん。小説だよね、小説。小説とは何なのか、ぼくにはさっぱりわからないのだけれど。また、迷わせてほしい。『未明の闘争』のように。 朝露通信 作者: 保坂和志 出版社/メーカー: 中央公論新社 発売日: 2014/10/24 メデ…

けらえいこ『あたしンち』(20)

うん。まったくブレてません(笑)。読売新聞の連載は2年くらい前に終了しているはず。残り、あと1巻。そう思うとさみしいな。 あたしンち 20巻 作者: けらえいこ 出版社/メーカー: KADOKAWA/メディアファクトリー 発売日: 2014/11/21 メディア: 単行本 この…

伝統芸能のように/前を向いて走れ

六時三十分起床。冬の朝。弱さと鋭さ、両方を持った不思議な冬の陽の光が、意外にまぶしい。しかし吐く息はまだ白くならない。 掃除。そしてカミサンは個展会場へ。 日曜だが今日も仕事。某調理器具メーカーのプロモーション企画。相変わらず先が見えない。…

宣伝会議 『ここらで広告コピーの話をします。』出版記念セミナー(講師:小霜和也)

元博報堂で、現在はno problemという広告制作プロダクションの代表を務めるコピーライター/クリエイティブディレクターであり、広告学校も主催している小霜和也さんの『ここらで広告コピーの話をします。』を出版を記念してのセミナー。この本、副題が「コ…

猫はルーズに生きていない/言い聞かせれば猫は賢い

六時に目覚ましをかけるも、起きられず。土曜で気が抜けているだけだが。六時三十分、花子に起こされる。ブラシングをしろと激しく抗議している。猫は日課にうるさい。ルーズに生きているようで、実は規則正しい。 念入りに掃除。麦次郎に皮下輸液。 カミサ…

今日の「友猫100ニャンできるかな」

うちの近所。この子、しっぽがピカチューみたいにカギカギッと曲がっていた。

エイモス・チュツオーラ/橋本福夫訳『ブッシュ・オブ・ゴースツ』

アフリカの作家、『やし酒飲み』のチュツオーラの、もうひとつの代表作。現代は“My Life in the Bush of Ghosts”。デヴィッド・バーンとブライアン・イーノが同名のコラボ・アルバムを出している。大昔に聞いたなあ…。 父の三番目の妻の次男である主人公は、…

万歳する幽霊

五時四十五分起床。十年以上前に他界した二十歳年上の従兄が夢に出てきた。生前より白髪が増え、頭が薄くなっている。夢に出てくる死者はあまりしゃべらないという話を聞いたことがあるが、従兄は両手を上げて万歳しながら大はしゃぎしている。従兄宅の仏壇…

片岡義男『短編を七つ、書いた順』読了

「7 グラッパをかなりかけます」。基本はおなじだがよく見ると違う二着の洋服を隣通しに並べてみました。という感じの作品。あるいは、物書きの女性という中心をから広がる作中の現実世界と、中心を共有する作中の虚構世界、という二重構造。構造に凝る作品…

がさつき

五時四十五分起床。いつも通り起き、いつも通り身支度し、いつも通り動物たちの世話をしているというのに、いつもよりすべてが遅い。眠い。とろい。そして左足のふくらはぎがかゆい。 仕事。インフォグラフィック用の原稿。デザイナーにベストな状態で材料を…