わたしが猫に蹴っとばされる理由

文学・芸術・哲学・思想の読書&鑑賞日記が中心ですが、雑食系なのでいろいろ取り上げてます。猫もいるよ♡

2015-01-01から1ヶ月間の記事一覧

愛猫、再発と恢復と

三時三十分、花子に騒がれて起床。いつも通りの深夜ではあるが、あまりの冷え込みに驚く。 六時三十分起床。陽射しがいつもより明るく感じるのは、雲ひとつない青空だったことに加えて、白い雪が朝日を照り返しているからなのだろうが、思ったほど雪は残って…

後藤明生『この人を見よ』

加齢とアルコールと性欲の関係を延々と述べつづけたり、ドストエフスキーの名作と言われていない作品と自身の性欲やインポテンツ状態だったことを比較してみたり、当時の新幹線の客室乗務員(というのか?)の身だしなみと業務内容について語りつづけたり。…

カミサンが吉祥寺で衝動買いしたマグカップ

基本、シャム猫モチーフにとことん弱い。 アニマルマグ シャミー 213205 出版社/メーカー: スペースジョイ メディア: ホーム&キッチン この商品を含むブログを見る ほかの柄や、他の動物も。 アニマルマグ タビー 212802 出版社/メーカー: SPACEJOY 発売日: …

雪の記憶

夜中、花子に何度も噛まれた。ごはんちょーだい、の意思表示だと思う。だが、あげてからも噛まれた。釈然としない。六時起床。 雪。白く大きく重たそうな雪が横へとかすかに流されながら降り落ちる。幻想的な雰囲気はほぼ感じられない。ふわふわと舞うような…

今日の事件簿

朝から仏壇事件 温玉チャーシュー丼事件 お昼も仏壇事件 ハイカロリーな猫ごはん事件(超高齢猫はハイカロリーでないと逆にダメなんだよ事件) 雑誌溜めすぎ事件 ガゴメ昆布汁うまいけど今日は食べなかった事件(あした食べる事件)

後藤明生『この人を見よ』

文学教室で出会った子宮摘出手術をした四十女との、あまり淫靡な感じやガツガツした感じのしない、どことなくねじの抜け落ちた印象の不倫。淡々とふざけた雰囲気が作品世界の中に満ちていく。まだ迷走はしていない。 この人を見よ 作者: 後藤明生 出版社/メ…

朦朧と平穏

六時起床。例によって何度も花子に起こされたので朦朧。冷え込みの激しい朝。金属的な冷たさが足下から身体を覆う。 仕事。混乱からは脱しつつある。平穏な一日。花子の症状も落ち着いている。

後藤明生『この人を見よ』

後藤明生の、「海燕」に連載していた未完成長編。高度成長期のオッサン的な(今の時代からはちょっとズレた、ともすると「さむい」と言われかねない)ユーモア、自虐的表現、博学的迷走。そんな後藤明生ならではの魅力を期待してずいぶん前に購入したのだが…

圧迫の正体

三時半、花子に起こされるが、ひどい起こされ方ではない。くしゃみも咳も落ち着いているようだ。ごはんを与え、二度寝。ひどく圧力の高い雨音に、胸をつぶされるような圧迫感を感じた。なぜだろう。 五時五十分起床。何度か、軽いくしゃみと咳。と花子のこと…

長野まゆみ『45°』読了

「x(閉じる)」。xは、記憶喪失者の記憶のクローズボックスとしての記号。これは連載で読んだ。 最後の作品「P.」。二世帯住宅での生活から逃げた実は偽名を使っていた義兄、必死で義兄の残した借金を返済しようとする元男性の姉、そして義兄の逃亡により空…

愛猫のくしゃみと腫瘍の正体

二時四十分、花子の猛烈な咳とくしゃみで目が覚める。昨日の夕方は若干落ち着いていたのだが、夜になって気温が下がったせいだろうか、明らかに症状がひどくなっている。ごはんを食べさせたら代謝が上がって多少落ち着くかも、と医学的にはおそらくまるで根…

またまた今日の事件簿、あるいは今日の「友猫100ニャンできるかな」

休みだけれど容赦なし事件 墓事件 仕事事件 墓の本なのに弁護士事件 花子のくしゃみはまだ止まらない事件 でも多少はマシになった事件 麦次郎は大騒ぎ事件 うどんともち事件 豆乳売りきれ事件 ピザ事件 ローストビーフ事件 休みだけれどありがとうございます…

長野まゆみ『45°』

「2°」。倒錯した性愛、自我の崩壊と再生、あるいは再生失敗。 45° 作者: 長野まゆみ 出版社/メーカー: 講談社 発売日: 2013/03/29 メディア: 単行本 この商品を含むブログ (6件) を見る 【楽天ブックスならいつでも送料無料】45° [ 長野まゆみ ]価格:1,620…

走りながらも

二時三十分、花子が大騒ぎし、家中をうろつく。理由がわからないが、認知症の症状ではなさそうだ。なにかが気に入らないか、退屈なのか、腹が減っているのか。とりあえずゴハンを与えたが変化はなく、一時間以上収まらず。寝られない。が、気がついたら寝て…

長野まゆみ『45°』

「W.C.」。トイレの悪夢が主人公にまとわりつくが、タイトルは「Walk-in Closet」の意味もかねる。そして、夫の突然の死と同時に発覚した女装趣味。後半、要素が多すぎて混乱するんだよね、この作品。そこもまたおもしろくあるのだが。 45° 作者: 長野まゆみ…

変えられない

五時三十分、寒くて目が覚めてしまう。体調を崩した花子のことを考えて一晩中エアコンは動かし続けているというのに、床から伝わる冷気が背を面で冷やす。敷布団というのが苦手で、カーペットの上にメッシュ状のマットしか敷いていないから寒い思いをするわ…

今日の事件簿

花子はもういつも通り事件 麦次郎バカ騒ぎ事件 もやしあんかけソバが重すぎた事件 寝る事件 あなたはギャルですね事件 打ち合わせが延々と事件 お茶もらった事件 大盛況事件

長野まゆみ『45°』

「W.C.」トイレ難民の夢から夫婦関係の問題へ。これは「群像」に発表された時に読んでるな。思い出した思い出した。 45° 作者: 長野まゆみ 出版社/メーカー: 講談社 発売日: 2013/03/29 メディア: 単行本 この商品を含むブログ (6件) を見る 【楽天ブックス…

ふう

六時起床。花子、食欲も騒ぎっぷりも運動能力も、発病前に戻ってしまった。違っているのはおしっこの回数くらい。これはおそらく膀胱炎が治ったからだろう。だが膀胱には腫瘍がある。油断はできない。が、今はこの状況を素直に喜ぶべき。 雨。時折雪が混じる…

長野まゆみ『45°』

「+−(加減)」。数字にまつわるなぞなぞ、そして失踪した父…。 45° 作者: 長野まゆみ 出版社/メーカー: 講談社 発売日: 2013/03/29 メディア: 単行本 この商品を含むブログ (6件) を見る 【楽天ブックスならいつでも送料無料】45° [ 長野まゆみ ]価格:1,6…

恢復後の愛猫

二時五十分、花子にゴハンをせがまれて一度起きる。大丈夫。失禁はしていない。 五時五十分、きちんと起床。やはり失禁はしていない。意識も足取りも確かだ。いつものように、身支度を邪魔したり、水を飲ませろと注文をつけたり、ブラシングでご機嫌になった…

長野まゆみ『45°』

久々に読書再開。「●(クロボシ)」。嘘だか本当だかさっぱりわからない話ばかりする、とらえどころのない友人とその家族。ただそれだけの話なのに、妙にノスタルジックでセンチメンタルな気分になってしまう。不思議だ。 45° 作者: 長野まゆみ 出版社/メー…

愛猫、奇蹟の恢復

花子、昨夜はステロイド注射が効いたようで、しっかり意識があった。寝る直前になって急にもよおしたようで、ケージの中でトイレの外にウンコしてしまった。だが、これは粗相ではなく意識的にやっているのだから問題ない。眠っている間に意識がなくなって徘…

愛猫の脳障害

六時三十分起床。花子、夜中二時ごろに嘔吐。どうやらふかふかした掛け布団の上を歩こうとしたものの、認知症のボケ状態で足腰にしっかり力が入らなかったためにつまずき、倒れたその場で吐いてしまったらしい。ついでに失禁までしている。こんな状況になる…

今日の事件簿

ぶるんちょはお好きではないようですね事件 やっぱり土曜は「団地ともお」事件 たくあんがなくなる事件 フルグラのメープルシロップ味を買ってみた事件 またまた花子が一時的にボケ事件(すぐなおった) 延々とアイロン事件 五穀ホットケーキ事件 13.6kmラン…

鷲田清一「ひとを「選ぶ」?」

「群像」2015年2月号掲載のエッセイ。年末の衆議院選挙に対する痛烈な批判、かと思いきや、実は内容はもっと深く、選挙の本質である「(自分の代わりとして)他人を選ぶ」ということの重さについて語っている。人を選ぶということは、条件に合致するといった…

既視の女性

五時五十五分起床。熟睡する花子を起こさぬよう、そっと身支度をはじめると、いつの間にか花子は起き上がっていて、いつものようにブラシをしてくれとねだってくる。何度も水を飲ませろ、汲み換えろと文句を言い、カリカリを足せ、美味しいのを足せ、と文句…

町田康「付喪神」

「群像」2015年2月号の巻頭特集「カラー保存版 絵本 お伽草子」のトップとして掲載。人に捨てられた物たちが意識を持ち、動けるようになり、ビームまで打てるようになり、自分たちを虐げた人間に復讐する。そしてかつては彼ら同様に虐げられていたものの人間…

いつもどおりに

四時三十分、花子にゴハン。元気にもりもりと食べている。水を飲ませろともせがまれた。一通り世話をしてから眠ろうとすると、眠るなと言わんばかりに騒がれた。昨日の具合悪さはなんだったのだろう、というくらい、いつもの花子に戻っている。 五時五十五分…

猫の認知症

四時半、花子にゴハンをせがまれ、カンヅメを与える。もりもりと食べている。 五時五十五分、起床。花子、廊下をウロウロしている。いつものようにブラシングをしてあげようとするが、ブラシを見せてもまったく反応せず、ウロウロしつづけている。その足取り…