わたしが猫に蹴っとばされる理由

文学・芸術・哲学・思想の読書&鑑賞日記が中心ですが、雑食系なのでいろいろ取り上げてます。猫もいるよ♡

2015-11-01から1ヶ月間の記事一覧

今日の事件簿

フキダシまみれ事件 送った事件 office 365 for Business事件 office 2016 for Mac事件 ぷちぷち墜落しなかったよ事件 麦次郎ねぼけ事件 靴事件 コロッケトースト事件 急に打ち合わせ事件 毛事件 小岩井リンゴジュースのボタンを押したはずなのに出てきたの…

福永信「店」

「新潮」2015年12月号掲載。『一一一一一』『星座から見た地球』など、実験的な意欲作の多い作家。実験性だけで考えれば、80年代の高橋源一郎以上じゃないかな。 書くと死ぬ病気になってしまった元ライターの男のもとに、とある編集者から執筆依頼が舞い込む…

情報は五感を侵食する

例によって五時四十五分起床。雨。梅雨寒のような印象だが、延々と降りつづけるうんざりした気配はない。もっとも、それは五感でそう感じているのではなく、秋という季節であるということ、明日からは晴れると予報されていること、という情報によってそう感…

古井由吉「人違い」

「新潮」2015年12月号掲載の連作。空襲での避難中、見ず知らずの少年におにぎりをわけた、見ず知らずの女性。戦後十年近く経ったところで、とあるバーでお互いが人違いをし、相手がおにぎりをあげた少年、おにぎりをくれた女の人、と信じ込んだ……。 戦争中の…

味はほとんど覚えていない

五時四十五分起床。雨を覚悟していたが、降ってないじゃん、と肩すかしを食らったような気分で集積所にゴミを出す。 ぷちぷち、問題なし。麦次郎、ちょっと便秘気味。夜、気張りすぎてゲロが出た。ウンコは何度か小分けにして、カッチカチなのを出していた。…

奥泉光「ビビビ・ビ・バップ」(最終回)

「群像」2015年12月号掲載。これで、『『吾輩は猫である』殺人事件』からつづくシリーズが無事に完結…となったのだろうか。 壮大なラストに感動。でもね、これって幻魔大戦じゃん。と思ったのはナイショです。 何が書かれているかより、どう書かれているかの…

無言の圧力

六時二十分起床。麦次郎、ドアのそばから無言の圧力。市原悦子か、とツッコミを入れつつ、慌ててゴハンを用意する。珍しく鳴き叫ばなかった。 雨。低気圧で体調を崩すことが多いので少し心配だったが、ドウブツたちは快調の様子。 午前中は掃除。十一時三十…

損保ジャパン日本興亜美術館「もうひとつの輝き 最後の印象派 1900-20's Paris カリエール、アマン=ジャン、ル・シダネル…」

タイトルに副題的に添えられた三人の画家が、わからない。そもそも、印象派って19世紀後半じゃん。20世紀初頭で印象派やってる人なんて、時代遅れなんじゃないの?という否定的疑問がふつふつとわきおこりつつ、ポスターやチラシに使われていたエミール・ク…

ミイ改め孫悟空

六時二十分起床。一ヵ月ぶりのフルの休日とあって、かなり気が緩んでいる。だがドウブツたちの世話はしなくては。自分の喘息対策のために掃除機もしっかりかけておかなくては。やるべきことに縛られた一日の中に、いかにして隙間を見つけるか、だなあ。なん…

『金井美恵子自選短篇集 恋人たち/降誕祭の夜』

「暗殺者」。「セロ弾きのゴーシュ」的な、ちょっと牧歌的な世界観からはじまった、と思いきや……スプラッタ小説になってしまってショック。 恋人たち/降誕祭の夜 金井美恵子自選短篇集 (講談社文芸文庫) 作者: 金井美恵子 出版社/メーカー: 講談社 発売日: 2…

ゲリラ戦映画としての名作

五時四十五分起床。眠い。麦次郎もぷちぷちも元気。 仕事が落ち着いてきたので、午前中は事務処理のために銀行をまわり、午後はここのところのんびりと取り組んでいる某案件のために、黒澤明監督の代表作「七人の侍」を観た。サムライ時代劇じゃなくてゲリラ…

「週刊モーニング」

「ピアノの森」最終回。そうか、このラストを描きたかったんだね、作者は。そんな終わり方。一色まことは『花田少年史』や『出直しといで』『ハッスル!』のときから好きだった。これは異色かなあ、なんて思ってたけど、やっぱりどこか、通じるところがある…

おそらく猫を飼いつづけるかぎり

五時四十五分起床。今朝も麦次郎に目覚ましがなる前に起こされた。花子が元気な時もそうだった。おそらく猫を飼いつづけるかぎり、ぼくは一生、猫に叩き起こされながら朝を迎えるのだろう。 ぷちぷちは今日も元気。便の違和感は今日もあるのだが、体調に目立…

『金井美恵子自選短篇集 恋人たち/降誕祭の夜』

「降誕祭の夜」。戦後まもない頃が舞台なのだろうか。キャバレーで売春をやらされている女の子を題材にした短篇。切ない内容だが、文体は緻密かつ淡々としている。 恋人たち/降誕祭の夜 金井美恵子自選短篇集 (講談社文芸文庫) 作者: 金井美恵子 出版社/メー…

気を取られる

五時四十五分起床。自分が何者で、ここがどこで、そしてなぜ自分が目覚めたのか、すべて忘れ去ったような状態。要するに寝ぼけていたのだが、しばらくわけがわからず、布団の上で状態を90度に起こしたまま呆然としていた。眠りの深いところでいきなりアラー…

熊野純彦「美と倫理とのはざまで カントの世界像をめぐって」(1)

「群像」2015年11月号掲載。カントの『判断力批判』をつうじて「美」の本質を解き明かす試み、って言っていいのかな。「美は目的の表象を欠いた合目的性である」という主張。美を感じる主体にとって美しいと思う対象は当然ながら客体なわけだけれど、その客…

『金井美恵子自選短篇集 恋人たち/降誕祭の夜』

「不滅の夜」。恋に傷ついた女性の微かな恢復…かなあ。海外の映画のワンシーンのような描写。フィルムの隅から隅まで、多焦点で丁寧に文章化していくような感覚は、『柔らかい土をふんで、』の頃に近いかもしれない。 恋人たち/降誕祭の夜 金井美恵子自選短…

後期高齢者デビューの日

五時、いつものように麦次郎に起こされる。最近は、叫ばれたらすぐに抱きかかえたり顔面をぐわっと握ったりして気をそらすようにしている。このアホ猫の叫びはお隣に聞こえているようで(といってもお互い窓を開け放っている時だけだとは思うのだが)、麦次…

『金井美恵子自選短篇集 恋人たち/降誕祭の夜』

「恋人たち」。ちょっと変態的な描写もあるのだが…時間を超えた愛の形、なのかな。 恋人たち/降誕祭の夜 金井美恵子自選短篇集 (講談社文芸文庫) 作者: 金井美恵子 出版社/メーカー: 講談社 発売日: 2015/06/11 メディア: 文庫 この商品を含むブログ (2件) …

あーあーふっふっ

五時四十五分起床。雨。昨日の17kmランニングのせいなのだろう、ちょっとオーバーワークだったようだ、アキレス腱が痛む。あーあ。 麦次郎もぷちぷちもいつも通り。 朝イチで週末首っ引きで取り組んでいた案件の最終確認をしてから(この後に及んであちこち…

今日のオンガク(Japan関連ばっかし)

●David Sylvian & Robert Fripp/The First Day The First Day アーティスト: David Sylvian,Robert Fri 出版社/メーカー: Discipline Global 発売日: 2015/02/03 メディア: CD この商品を含むブログを見る Sylvian / Fripp - Jean The Birdman - YouTube ●Da…

働いたけれど休日のような

六時起床。気づけば十月は一日も休まなかった。午前中だけ空いた、といったことは多少あるにはあるが、そんな時間は当然事務処理をしたり資料を整理したりとやらなければならないことはあるわけで、結局気は休まらず、結局隙間時間はあっという間に流れ去り…