わたしが猫に蹴っとばされる理由

文学・芸術・哲学・思想の読書&鑑賞日記が中心ですが、雑食系なのでいろいろ取り上げてます。猫もいるよ♡

2015-01-01から1ヶ月間の記事一覧

小指

五時四十五分起床。朝から晩まで仕事。左手の小指のささくれがむけて指が腫れ上がってしまっているのでキーボードを叩くのがつらい。午前中はキーボードを使いつづけたので苦痛だったが、午後は手書き中心にしたのでなんとかなった。今、日記を書くのがツラ…

奥泉光「ビビビ・ビ・バップ(14)」

「群像」2015年2月号掲載。廃虚のなかの一室で、旧式のキーボードと2Dディスプレイを使って情報収集だか確認だかを行っている古今亭志ん生アンドロイドに、立川談志アンドロイドが合流する。この二体の、ダジャレだらけのやりとりが絶妙。本当に落語が好きで…

理由なき頻尿

六時起床。成人の日。祝日だがいつもとおなじ時間に起き、いつもとおなじようにドウブツたちを世話し、身支度し、掃除をする。さて仕事、と少しだけ取りかかる。午後、再開しようかと思ったが異様な倦怠感に襲われてダウン。そのまま夕方まで寝てしまう。さ…

大澤真幸「〈世界史〉の哲学 近世篇15 宗教と世俗化のERP相関」

「群像」2015年2月号掲載。 近代化とは啓蒙や合理化によって社会が世俗化し宗教の機能が限定化されること、と冒頭に定義した上で、著者は西洋の近代化は、実は宗教の機能を限定してはおらず、むしろ世俗化と宗教化が同時に進行している、と指摘している。「E…

根津美術館「特別展 動物礼賛」

主に東洋(中国と日本)における、動物をモチーフにした美術作品(工芸品中心)の展覧会。メインは大英博物館から来たという二つの「双羊尊」。ひつじ年だからなんだろうな(笑)。展示品の半数くらいは紀元前の中国の青銅の器や鏡。二千年以上前にこんなに…

表参道へ

六時三十分起床。午前中は掃除、読書、猫の相手。 十二時、カミサンと外出。冬晴れ。風はなく、気温も比較的高め。荻窪ルミネのTO THE HERBSで食事。子どもが多い。と思ったら、ジバニャンの着ぐるみとの写真撮影会がある。なるほど。どこにいっても、あの耳…

今日の事件簿

夜中に杉並区震源のずどーん地震事件そのあと眠れなくなっちゃったよ事件花子にざりざり舐められたよ事件おかげで寝坊したよ事件久々の「団地ともお」事件午後はお仕事事件夕方は10kmランニング事件担々もやし鍋事件

いとうせいこう「我々の恋愛(3)」

「群像」2015年2月号掲載。恋はわずかに進展し、そしてその背景や、恋愛学会のメンバーについても少しずつ語られていく。恋愛は初々しいが、作品としては非常に技巧的。装飾的な文学っぽさはないが、トリッキーさがある。 群像 2015年 02月号 [雑誌] 出版社/…

アクティブシニアってヤツかもしれない

五時五十分起床。花子、今朝は不思議としおらしくしている。大掃除で出た大量の資源ゴミや不燃ゴミを出す。麦次郎はウンコしたあと肛門をカーペットにグとなすりつけた。カエルのようにお座りした状態で、足は動かさず手(前脚)だけを動かしてズズズズズと…

週刊モーニング(デジタル版)

「グラゼニ」。あれ、そういう感じなの? 「会長 島耕作」。おれってカッコいいでしょ的エピソードはやめてほしい。 「宇宙兄弟」。でかい事件が起きるんだろうなあ。 グラゼニ~東京ドーム編~(1) (モーニング KC) 作者: アダチケイジ,森高夕次 出版社/メーカ…

異物は入っていない

六時起床。慌ただしく朝を過ごし、急いで外出。銀行で会社の借受源泉税を納税してから打ち合わせ先の小石川へ向かうが、移動途中で体調不良によるキャンセルの連絡が入り、途方にくれる。仕方ないので午後イチから予定しているおなじ会社の別のご担当者との…

似てると思う

小籔千豊と原作「悪魔くん千年王国」版(貸本マンガ版)の悪魔くん ↓こやぶ ↓悪魔くん 悪魔くん千年王国 (ちくま文庫) 作者: 水木しげる 出版社/メーカー: 筑摩書房 発売日: 1988/06 メディア: 文庫 購入: 10人 クリック: 67回 この商品を含むブログ (43件) …

長野まゆみ『45°』

「/Y」。認知症になった女性鳥類学者の「三叉橋」の記憶が、面倒を見ていた娘がこっそり抱え込んでいた家族の悲しい過去を表に引きずり出してしまう…と書くと切ない短篇のように思えるが、語り手である娘の態度や考え方、語り方は意外にドライで、そしてあ…

みんなそんなものです

夜中は幸い花子に騒がれることはなかったものの、毎日の習慣で二時間おきに目が覚めてしまう。起こされるペースに身体が自然となじんでしまったということになる。年々眠りは浅くなるというのに、睡眠時間は五時間台を行ったり来たり。こんな状態でいいのか…

長野まゆみ『45°』

表題作。タイトルの由来は、その昔アドバルーンを上げている最中に強風が吹いた場合の、バルーンを下げるときの指標となる角度。作品の内容は…世にも奇妙な物語的。「11:55」もそうだったが、第三者が聞き耳を立てている、というのがこの連作短篇の基本スタ…

重いまぶたと重い空

花子、二時半、四時と夜中から明け方にかけて二度に渡り大騒ぎ。四時の大騒ぎは一時間もつづいた。おかげで一日中まぶたが重い。六時起床。 重く冷たい鉛のような空。次第に雨が降りはじめ、止んでからは強い風が吹き荒れる音が断続的にきこえつづけている。…

長野まゆみ『45°』

「群像」に連載していた連作短篇。連載中はなぜか読み忘れが多かったので、一度通して全部読みきりたいと思った次第。「11:55」。いきなり最初から読んでいない作品だった。いじめられ男子の復讐的妄想と現実の復讐。切ない内容だというのに、文体は表層的に…

睡眠の、あるいは恢復の代償

昨日、体調不良で午後から昏々と眠りつづけていたからだろう、五時には目が覚めてしまった。時折起き上がって花子に水を飲ませたりゴハンを食べさせたり、としているうちに五時四十五分になったのできちんと起床。いつもより早め早めの身支度だというのに、…

今日の事件簿

夜中に咳事件 ちょっと喘息っぽいかな事件 だるくて起きられない事件 ひとまず仕事事件 やっぱりだるい事件 ちょっと熱っぽい事件 仕事は断念して午後は寝た事件 やっぱり熱出てた事件 何度も見た謎のフリーペーパーがまた夢に出てきた事件 カボチャプリン事…

エイモス・チュツオーラ/橋本福夫訳『ブッシュ・オブ・ゴースツ』

ま、ハッピーエンドということなのだろうなあ。 本作は、寓話だ。一人の男の異世界での不条理な体験談を通じて語られているのは、「受容すること」の大切さ、そして「あきらめないこと」の大切さ、ということなのかな。 ブッシュ・オブ・ゴースツ (ちくま文…

いっそいらない/まだ若い

六時三十分起床。異様な疲労感は食べ過ぎと昨日の帰省の移動距離の長さ、電車の混雑さ、そして酔っぱらった父親の相手をしていたこと、すべてが折り重なってのことなのだろう。年が明けることはうれしいが、それで気が休まったり身体が休まったりということ…

雀の杜へ

六時十五分起床。さっさと身支度を済ませ、掃除も済ませ、猫たちをなだめ、鳥にたらふくごはんを与えて、家の中の防寒をバッチリ整えてから、カミサンと外出。ぼくの実家がある茨城県古河市へ。各駅停車で一時間半ほど、頑張れば都内の通勤圏なので、いつも…

エイモス・チュツオーラ/橋本福夫訳『ブッシュ・オブ・ゴースツ』

主人公は幽鬼たちの街の文明化に成功するが、彼の生死を確認し戻ってきて欲しいと願う地上の故郷の両親が占い師に頼んだ魔法のために、彼は急に里心が付いてノイローゼのようになり、地上に帰るための旅に出てしまう。そしてまた、幽鬼たちにいたずらされつ…

青空のマリー/言ってみるもんだな。

あけましておめでとうございます。今年もよろしくお願いいたします。 六時十五分起床。新年だからといって何も変わらぬ朝。ムーンライダーズは名曲「青空のマリー」で「Blue 外は正月みたいな空」と、空の青さを不思議とすっきり晴れがちな元日の天気に喩え…