わたしが猫に蹴っとばされる理由

文学・芸術・哲学・思想の読書&鑑賞日記が中心ですが、雑食系なのでいろいろ取り上げてます。猫もいるよ♡

2015-04-01から1ヶ月間の記事一覧

高橋源一郎『動物記』

ネットでポチッた。内容、全然把握してない。でも源ちゃんだからおもしろくないはずがない。 そういえば、今日の朝日新聞に論壇時評出てたな。 動物記 作者: 高橋源一郎 出版社/メーカー: 河出書房新社 発売日: 2015/04/09 メディア: 単行本 この商品を含む…

金井美恵子自選短篇集『砂の粒/孤独な場所で』

「フィクション」。湯治場に泊まり込んで治療をつづける男の退屈な日常。男の妙な妄想が生活を侵食し、夢をも侵食していく。男を動かしているのはおそらく日々の生活や湯治場にいる他の人間たちに対する小さな嫌悪なのだが、その嫌悪は自分自身にも無意識の…

やはり世間は

五時四十五分起床。最近は麦次郎が早朝から騒がないので(夢の内容さえまともであれば、あるいは夢を見ていなければ)、平穏な目覚めを迎えることができるわけではあるのだが、目覚ましのアラームが鳴りはじめる五分前には必ず目が覚めてしまうのは、花子に…

金井美恵子自選短篇集『砂の粒/孤独な場所で』

一昨日くらいから読みはじめている。 「日記」。主人公とちょっとだけ交際していたが今は亡くなってしまったらしい女性の弟から、主人公は、同じ時期にどんなことがあったかを比較しやすくするための仕様だろうか、一つの見開きに、同じ日付で10年分を書き込…

夢見が悪い

一人の少年が、「アラジンと魔法のランプ」に出てきそうな急カーブのように刃の曲がったナイフでほっぺただの唇だのを人前で見せ物のように傷つけている。そんな後味の悪い夢を見たものだから時計はまだ五時をわずかに回ったくらいだったのだが、とても二度…

傑作だったなあ

五時四十分起床。GW直前になって急に仕事が立て込みはじめた。祝日はほぼ返上、土日も場合によっては、という状況。気を引き締めていないとさぼりそうだ。 気が急いているが、麦次郎はいつも通り。外廊下に出せとせがまれるが、忙しいので勘弁してもらったら…

今日の事件簿

あれ、右肩が事件 あれ、ゲロが出た事件(麦) あれ、変わってる事件 あれ、誰だっけ事件 あれ、こんなんだっけ事件 あれ、少ないな事件 あれ、増えてるよ事件 あれ、増えてない事件

保坂和志『カフカ式練習帳』読了

やはり猫が死んでいく断片は読むのがつらい…。が、小学生男子の無邪気な、あるいは謎に満ちた行動を描く断片はとても感情移入できてしまい、ぷっつりと文章が途切れてしまうのがとても惜しい。 本作、文庫でもないのにめずらしくあとがきがある。断片を書く…

今日の収穫

「散歩の達人」、今年小学1年生になる友人の娘がこっそりモデルとして出ている。ま、扱い小さいしワンショットだけだけどね。 『文学の淵を渡る』は、たぶん「新潮」に掲載された対談とおなじだと思うが、雑誌に掲載しなかった部分があるかもしれず、雑誌は…

だまされそうな

六時三十分起床。朝から豪快に洟をかむ。何度もかむ。血がにじむ。それでもかむ。かみたりない気がして、最後にティッシュでドリルをつくって鼻の穴にねじり混み、うりうりうりと回転させる。また血がにじむ。そして洟は止まらない。逆にひどくなる。 仕事は…

諸星大二郎『西遊妖猿伝 西域篇』(6)

悟空は鹿力大仙の妖術を、イリーシュカとの連係プレイで打ち負かす。この闘いはちょっとジミだったかな。 巻末に、大唐篇で悟空を婿にしようとするも闘うことになり最後は瀕死の状態になってしまった一升金の、大人になってからの悪事を題材にした短篇を収録…

牛スジの日

六時三十分起床。朝から、いや夕べあたりからなのだが、鼻水とくしゃみがちょいちょい出てくる。毎年、GW前あたりはこんな体調になってしまう。アレルギーなのか何なのか、原因もよくわからない。大事を取って、今週はランニングを休むことにした。 午前中は…

諸星大二郎『西遊妖猿伝 西域篇』(6)

やっと出たよ…。ひとまず半分くらい読んだ。 西突厥に追われる遊牧民を助けるために、悟空は二百人の兵に単身立ち向かおうとするが、東突厥の若者・イリクとその元婚約者の遊牧民で弓の名手のイリーシュカが加勢することに。 さすがに大唐篇の時のような大暴…

無駄と無駄

五時四十五分起床。変なポーズで寝てしまったらしく、右手が軽くしびれている。 麦次郎、騒がないが外には連れて行かされた。 仕事。朝イチで某案件のアイデア出しを進め、十時すぎに事務処理のために銀行を数件回る。軽く書店を覗き、パン屋でバケットを一…

保坂和志『カフカ式練習帳』

問題作(?)の『未明の闘争』は、ご近所の野良猫たちの過酷な生活と闘病、そして次々とつらなっていく死がラストを飾った。その猫たちに関する描写は本作にも登場する。別の角度での、あるいはもっと細かい描写がつづく。ああ、この子は死んじゃうんだよな…

細かすぎるとコント化していく

五時四十五分起床。夜中にまったく目覚めなかったのはいつ以来だろうか。花子が元気だった頃は二度三度と起きるのが当たり前になっていた。日記には書かなかったが、昨日は月命日だった。今日は荼毘に付してから二ヵ月ということになる。 仕事。最近は医薬品…

最近、醍醐さんが頑張っている

高梨臨ちゃん、ここに来てブレイクしてきた。

保坂和志『カフカ式練習帳』

この作家にはめずらしく、SF的な作品があった。人間はある数値の1万倍までしかイメージすることができないとかいう、心理学だがなんだかの説に基づき、人生のすべてを記録し再生することができる未来の話を、技術的な話もある程度織り交ぜながら、リアルに描…

雨は突然に

今日も五時四十五分起床。 黙々と仕事。十一時すぎ、ちょっとだけスーパーに買い出しへ。カルガモ、セグロセキレイ、コガモ、ダイサギを見かける。カルガモは、アルビノらしい個体がいた。コガモはまだ旅立っていないらしい。マリーゴールドがあちこちで花盛…

睡眠の定義

今朝もきっちり五時四十五分起床。とはいえ目覚ましのアラームが鳴ってからしばらく朦朧茫漠と無意識の海を泳ぎつづけていたのだから、これも睡眠のうちに入るのではないかと思ってしまう。睡眠の定義とはなんだ。調べなければわからないが、今のところ調べ…

今日の事件簿

焦っている人とのんびりしている人事件 イケイケな人と謙虚すぎる人事件 ニコニコしている人とニコニコしている人事件 いつも通りの人とテンション高めの人事件 カレーライスとらっきょ事件 辻利と富士山バナジウム天然水事件 ごはんと赤字事件 仕事できそう…

カーペットの上に大量に/転ばない

今朝も麦次郎がうるさい。五時半ごろから騒ぎはじめ、布団のなかで様子を窺いつつも、相手をしすぎると騒げば構ってもらえると思い込んでしまいやがてまったく眠る時間がなくなるような気がするので、本来なら眠っていていい時間だというのに、と心のなかで…

保坂和志『カフカ式練習帳』

語り手は夫なのに克明に描写されているのは妻の心理、というねじれた関係の掌編。あり得ないはずなのに小説ではあり得てしまう手法。心理的なかけひきに、妙なリアリティが生じている。おもしろい。心と心のおいかけっこみたいな臨場感があり、おもしろい。 …

初夏めいた天気と特に初夏めいてはいない日常

一時半、四時、五時半、六時、と麦次郎がアオーンアオーンと猫らしからぬ大声で叫びながら廊下をうろうろするので、今一つ熟睡できていない。目が覚めるたびに声をかけてなだめ、ついでにしたくもない小便をしにトイレに向かう。おかげでおねしょの心配はな…

保坂和志『カフカ式練習帳』

作者の幼少時代?の子どもの遊びを描写した断片があった。何かを捕まえたり、比べっこをしたり、という子どもならではの遊びの、遊びとしての純粋さ、楽しさとしての無垢さ。無償の愛という言葉があるが、子どもたちが下ばかりみて何かを探したり拾ったり、…

天気の脅し

今朝も五時四十五分起床。少し暖かに感じるのは、気温のせいなのか、湿度のせいなのか。突然の雷雨を引き起こす大型で気まぐれな低気圧が来るという。その予兆が部屋のなかを微かに変えるということはあるだろう。軽い頭痛。 仕事。忙しくはあるが混乱してい…

保坂和志『カフカ式練習帳』

小さなめちゃくちゃさは顕在。よくこんなにネタが出せるなあ、と共感。 カフカ式練習帳 作者: 保坂和志 出版社/メーカー: 文藝春秋 発売日: 2012/04/18 メディア: 単行本 この商品を含むブログ (13件) を見る 朝露通信 作者: 保坂和志 出版社/メーカー: 中央…

汽水の季節

五時四十五分起床。五月中旬だか下旬だかの陽気だとテレビの天気予報では報じているが、北西にある書斎にじっとこもって作業をしていると、三月初旬くらいの寒さを常に感じる。部分的にだけ冬がまだまだ取り残され、あるいは長く尾を引いている。その残りっ…

奥泉光「ビビビ・ビ・バップ」(17)

「群像」2015年5月号掲載。拉致されたフォギーは、20世紀のジャズの巨匠のandroidたちとセッションしたのは自分の肉体ではなく、初代フォギー池永霧子の姿をしたアンドロイド(をそうとは知らぬまま脳波?で遠隔操作していた自分)であったことを知る。 一方…

今日の事件簿

今日の麦次郎は意外とビクビクしていない事件 ぷちぷちが粟穂しか食べない事件 革に水染み事件 カミサンが夕べジャムをつくったのでパンが食べたくなったといって食パンを焼いてくれたのがうまかった事件 結局何をすればいいのかよくわからなくなった事件 電…