わたしが猫に蹴っとばされる理由

文学・芸術・哲学・思想の読書&鑑賞日記が中心ですが、雑食系なのでいろいろ取り上げてます。猫もいるよ♡

2016-08-01から1ヶ月間の記事一覧

中上健次『熱風』

たかり。おどし。ゆすり。ころし。わー、こわいよー。 ここに来て、ちょっとだけだが心理描写が増えてきたような。不思議な小説だ。 P+D BOOKS 熱風 作者: 中上健次 出版社/メーカー: 小学館 発売日: 2015/11/13 メディア: Kindle版 この商品を含むブログを…

しっこやうんこをこぼす、という証明

五時二十五分、麦次郎に起こされる。おしっこでました報告かと思いきや、ごはんおねだりだった。ここ数日、食欲が旺盛。二十歳過ぎてもガツガツと食う。動作は緩慢になりわがままと文句ばかり言う、となると人間の老人のようではあるが、ま、そこがかわいら…

中上健次『熱風』

深海の浜を悪霊に取り憑かれたように歩く毒味男とタケオ。空想のなかで路地の裏山からオリュウノオバが話しかけてくる。 中上の作品、一種のキャラクター小説でもあるんだよなあ。語り部であるオリュウの存在感は圧倒的で、半蔵やオリエントの康、タイチとい…

台風(というほどではない雨)の朝

五時四十五分起床。また背中を寝違えている。ま、さほど痛まないのだが。 東京は、といよりも杉並はというべきだろうが、台風の影響はほとんどないようで、やや強いか、しかし篠突くなどという表現からはおよそ遠い程度の雨。低気圧のせいで麦次郎はかなり敏…

中上健次『熱風』

毒味男たちは、タケオの父であるオリエントの康が生まれた「路地」へ。一人の命が失われたタイミングで、タケオとカルロスは、実は自分たちは殺人ができなかったこと、殺すことが無意味であると思っていることを、毒味男に告白する…。 人の命があっけなく消…

エスカレーション

五時三十分起床。腿が筋肉痛。歩くと軽く痛む。久々の感覚だ。中途半端な痛みを抱え込むように廊下を歩き、麦次郎にゴハンを与える。麦、ぼくに付いてきて水を飲んだかと思うとその足で猫トイレに向かい、オシッコをはじめた。案の定、全こぼし。ペットシー…

中上健次『熱風』

突然の山火事。放火犯との偶然の合流。そしてGメンとその部下はタケオたちに殺され、地中に埋められ…。 こういう展開、やっぱり大衆文学作品として書かれているのだろうか。 P+D BOOKS 熱風 作者: 中上健次 出版社/メーカー: 小学館 発売日: 2015/11/13 メデ…

肉球の色は変わる

今日も六時三十分起床。曇天。 麦次郎、今朝も盛大におしっこをこぼした。拡散エリアが過去最高クラス。朝日のささない暗い部屋で尿の始末を黙々と。すべて拭き清めるのにウエットティッシュ二枚を要した。ワイドサイズのペットシーツをネットで購入した。 …

悩ましい手首

六時三十分起床。麦次郎、ウンコを床に敷いたペットシーツになびりつけていた。書道の師範が書いた漢数字の「一」みたいな達筆だ。 雨。今日のランニングはアカンかな、霧雨くらいならイケるけど、などと思いつつコジコジの鳥かごに掛けたカバーを外す。案の…

今日の事件簿

五時シャキーン事件 五時十分パタッ事件 棘刺さったけどすぐ抜けた事件 早めの朝食事件 麦次郎、顔が白いよ事件 コジコジ、暑いのか?事件 手書きで一時間事件 うるめいわしのかき揚げ丼事件 吉田博事件 建築界の三大巨匠を「神3」と言ってしまった事件 二十…

中上健次『熱風』

新宿では釜割りのサブと呼ばれている、中本の血が流れる毒味男の本名が明かされる。かなりショッキングな由来。被差別部落という、この国のイヤな部分が具体的に浮かび上がってくる。 極限まで描写を削いだ疾走感のある文体。疾走感を通り越して、なにか焦っ…

汗と内出血

五時二十分、猫おしっこ始末起床。コジコジは今朝はゴキゲンでなにやらゴニョゴニョと人語をマネしている。朝から暑い。汗をダラダラと流し時折床に落としながらコジコジのカゴを掃除する。 仕事。朝イチはなにかと慌ただしい。一通りやるべきことを済ませ、…

中上健次『熱風』

麻薬Gメンと一緒にサウナに入る毒味男、タケオ、カルロス。Gメンは彼らを麻薬の売人の疑いがあるとしてマークしつづけている。何か行動を起こすたびに、タケオは裏社会の深みにはまっていく。 P+D BOOKS 熱風 作者: 中上健次 出版社/メーカー: 小学館 発売日…

賢い動物たち

五時、麦次郎に起こされる。いつもならトイレの始末やゴハンの盛り付けを済ませてから数十分ほど二度寝となるわけだが、どういうわけか眠れない。布団のなかで漫然と寝返りをうちつづけているうちにアラームが鳴った。五時四十五分起床。 麦次郎、奇跡的にオ…

今日の事件簿

夜中のメールで少し早起き事件 なんとかせっせと事件 次から次へと事件 コロッケんまい事件 丸ノ内線事件(目が覚めるたびに前に立っている人が違っている) ランスロット/コクーン/ステッドラー事件(打ち合わせに参加した人が、みんなシャーペンだった)…

中上健次『熱風』

人殺しに墜ちるタケオ。ちょっとタイチに重なってくる…。 P+D BOOKS 熱風 作者: 中上健次 出版社/メーカー: 小学館 発売日: 2015/11/13 メディア: Kindle版 この商品を含むブログを見る 中上健次全集〈13〉 作者: 中上健次 出版社/メーカー: 集英社 発売日: …

台風の日

六時起床。今朝も麦次郎、豪快におしっこをこぼしていた。物音などに反応してピクピクしている。台風の低気圧で調子を崩しかけているのかもしれない。コジコジは天気が悪いせいか、朝からキゲンが悪い。 仕事。早朝からメールも電話も多め。 台風は関東地方…

佐々木敦「新・私小説論」(8)

「群像」2016年9月号掲載。 私小説におけるナラティブ(語り)の問題。堀江敏幸の評論(のような小説?)、そして名作『雪沼とその周辺』の考察。『雪沼』を、私小説の本質(であり人間の本質であるとも言える)「私という他者」を逆転させて「他者という私…

大変なことになっている/9月の海はクラゲの海

五時十五分。尿意が先か、麦次郎の鳴き叫ぶ声が先かはわからない。ほぼ同時だったと思う。尿意より麦次郎を優先し、猫缶をいつもの器に盛り、つづいて猫トイレをチェック。案の定、ハデにこぼしていた。加齢による失敗、人間で言えば大人用おむつのお世話に…

中上健次『熱風』

目的の不明瞭な犯罪に荷担するタケオはカルロスに、周囲の日本人たちにはわからないように、スペイン語で革命の意志を伝える。 粗くぶっきらぼうな展開がラテンアメリカのエネルギーのようなものを感じさせる。 P+D BOOKS 熱風 作者: 中上健次 出版社/メーカ…

北のサーモン

五時二十五分、自然に目が覚める。寝汗はほとんどない。雨。善福寺川にコーヒー色の水が流れる。河岸がコンクリートで固められているのでガンジス川のような雰囲気はない。時折、川上から葦のような長い植物が流れてくる。 午前中は掃除。コジコジのカゴもキ…

中上健次『熱風』

誘拐拉致事件が発生。この作品、ほかの作品よりエンタメ性が強いなあ。劇画や映画になりそうな。園子温監督に撮ってもらいたい。 P+D BOOKS 熱風 作者: 中上健次 出版社/メーカー: 小学館 発売日: 2015/11/13 メディア: Kindle版 この商品を含むブログを見る…

笑える悪夢

三時三十分、寝汗で目覚める。ここ数日、高校生に戻ったような設定の夢ばかり見る。だが中途半端に大人の世界が混じる。派手なビキニブリーフいっちょであちこちをうろつく、なんて、コントのようだが実際にそんな目にあったら恥ずかしくて死にそうになる、…

恐るべし、というよりも

五時三十分起床。背中の寝違え、この時点ではまだ寝返れないほどの痛みだったが、起き上がり、身支度やら麦次郎のトイレの始末やらコジコジのカゴ掃除やらを進めているうちに痛みはどんどん引き、ほぼ普通にあれこれできるようになってしまった。恐るべし、…

中上健次『熱風』

タケオを巻き込んだ犯罪計画のはじまり。 『千年の愉楽』のような美しい情景描写は皆無で、ひたすら中本の血を引く男タケオと彼を取り巻くアウトローな人物たちの愚直な行動ばかりが展開していく。 P+D BOOKS 熱風 作者: 中上健次 出版社/メーカー: 小学館 …

小さなうめき声

五時四十五分、背中の激痛で目が覚める。寝違えたらしい。首の寝違えは枕を変えてからまったく起きなくなったが、背中は盲点だった。朝の身支度やらなんやら、すべての行動が緩慢になり、動くたびに、イタタタ、イタタ、と小さなうめきが漏れる。でも頑張っ…

中上健次『熱風』

主人公のタケオ、南米ではゲリラの訓練を受けていたことが判明。そしてエメラルドは、反政府組織の資金となる予定だった…。 南米がキナ臭かった時代。今だったら中東とアフリカ、ということになるのかな。でもこの二つの地域には日本人が大量に移民したりは…

下の世話

五時三十分、麦次郎のウンコ出ました報告で起床。オシッコも。いつものように、猫トイレから豪快にはみ出していた。座ってオシッコする体勢が取れないらしい。もう二十歳。こういう部分もしっかりケアしないと。 コジコジ、少し食欲が落ちている。食事量が減…

ちゃんと書こうと思ったが

ちょっと体調がよくないので(胸つかえがする。たぶん逆流性食道炎)、不本意ながら超軽めに。 五時三十分起床。仕事。 夕食は唐揚げ、ポテサラ+レタスと水菜のサラダ、空心菜とベーコンのオリーブオイル炒め。ちょっと脂っこかったかな。 みんな大好き ポ…

今日の事件簿

一応冷却事件 一応圧迫事件 仕事事件 麦次郎、今日も一瞬で起きてもぐもぐ事件 コジコジおしゃべり事件 浅野屋でパン事件 ねばねば祭り事件 オイルシェービング事件