わたしが猫に蹴っとばされる理由

文学・芸術・哲学・思想の読書&鑑賞日記が中心ですが、雑食系なのでいろいろ取り上げてます。猫もいるよ♡

2017-04-01から1ヶ月間の記事一覧

鷲田清一『素手のふるまい アートが探る〈未知の社会性〉』

大分前に買ったのだけれど、しばらく積ん読してしまった。 朝日新聞の「折々のことば」を担当している臨床哲学者が、震災時などに若手を中心としたアーティストたちが、芸術は社会のつまはじき的な意識を心のどこかに抱きつつも作品やボランティアを通じて社…

街の象徴

六時三十分起床。今朝も麦次郎は猫トイレの前に大きな池を作った。コジコジは換羽が最高潮。ちょっとテンションは低いようで、一人求愛ゲロをしていない。とはいえ、よく遊び、よくおしゃべりし、妙なポーズを取ったりもしている。 午前中は掃除。パンで昼食…

大澤真幸「〈世界史〉の哲学 近代篇7 〈金貨/紙幣〉としての貨幣」

「群像」2017年5月号掲載。 貨幣の発生と流通の過程を考えることは、この世界を形づくる、あるいは動かしている価値や基本原理を考えることにつながる。お金にならない価値がある、みたいな話も当然あるわけだが、その価値の伝播・拡散や自分自身が得る満足…

猫工池

六時三十分起床。最近、麦次郎のおしっこ失敗が激しい。早朝にアオオオオオーンという絶叫で起こされ、様子を見に行くと必ず猫トイレの前に50cm×30cmの楕円型の水たまりができている。ペットシーツの上だから問題ないのだが、吸収剤のキャパを超えた量の黄色…

次から次へと、トリたちが

五時四十五分起床。平穏な朝、と思いきや、麦次郎がいつも以上に騒ぐ。外廊下に吊れていくと、目の前をハクセキレイが二羽、追いかけっこをするように通り過ぎた。ハトも通り過ぎ、さらにその先、離れたところをメジロが横切った。 ウチのトリは相変わらず。…

今日の事件簿

比較的ゆるやか事件 へそでさんかく事件 たけのこまみれ事件 早くも来年手帳事件 パドルブラシか事件 よるもたけのこ事件 【産地直送】京都産の朝堀り白子筍(京たけのこ)2kg京都式軟化栽培(鮮度保持袋入、米ぬかを小袋に入れて同梱)【京都ベジラボ】 出…

佐伯一麦「山海記」(10)

「群像」2017年5月号掲載。 水害の記憶を求めて熊野方面をバスで旅する語り手は、峠で鹿の群れに遭遇する。 淡々とした三人称(といっても疑似的で実は限りなく一人称に近い)一元描写。説明はあるが過剰な描写は極力抑えられている。抑制が効いているぶん、…

五時四十分起床。麦次郎、今日はいつも以上に外に出せとしつこい。元気がいい。体調はいいようだ。コジコジは換羽のピークは過ぎたようだ。ちょっとかゆそうにしている。 仕事。夕方まで黙々と。なんとか一区切りついたので散歩へ。バラ、ツツジ、ハナミズキ…

橋本治「九十九歳になった私 vol.8 メロンの娘の巻」

「群像」2017年5月号掲載。震災で関東が消滅したために日光の仮設住宅で一人暮らしをするぼけまくった老作家のもとにやってきた「メロンの娘」が、この作家の全集を編みたいと言い出したが…。 二十数年後の出版事情の推測なんだろうけれど、えらく辛辣。ふざ…

花と動物

今朝も五時四十五分起床。曇天。時折強い朝日が窓から差し込んでくる。その陽射しに刺激されたか、麦次郎が何度も外に出せとしつこい。そのたびに抱きかかえてベランダやら外廊下にやら出るのだが、きりがない。 コジコジは換羽が激しくなっている。家中、あ…

今日の事件簿

ボヘボヘボヘボヘ事件 ブリブリギャオギャオ事件 ゲロゲロゲロゲロ事件 チャカチャカチャカチャカ事件その1 ブリブリジャージャー事件その1 ブリブリジャージャー事件その2 プリプリピンポン事件 プスプスアオアオ事件 シャコシャコショリショリ事件 ブリブ…

単純な音のリフレイン

六時起床。晴れ。身支度中に麦次郎が叫ぶのでリビングへ行ってみると、猫トイレの砂がかきむしられて床が見えており、ウンコがなびりついていた。こすりつけたらしい。コジコジはまた換羽がはじまったようだ。最近、ゲロゲロゲロゲロとしゃべるようになって…

三浦雅士「言語の政治学」(10)死の視線

「群像」2017年5月号掲載。半分くらい読んで、忙しくなったのでしばらく放置しちゃったんだよね。 司馬の「街道をゆく」に収録されている「そば」というエッセイと、小林秀雄の「無常といふ事」の共通点と差異を見出した著者は、「俯瞰する」という視点の有…

なんちゃって青椒牛肉絲

六時起床。録音しておいた「爆笑問題カーボーイ」の「CD田中」を聴いて爆笑しながら身支度。麦次郎はウンコして大興奮。コジコジはいつもどおり。 仕事して掃除して仕事して食事して仕事して歯医者行って仕事してコープ行って仕事して、と断片的に仕事を進め…

多和田葉子「地球にちりばめられて」(6)

「群像」2017年5月号掲載。 国が消滅し北欧をさまようHirukoは、自分と同郷かもしれない寿司職人の男を探すが…。 一人称多元描写を使って、人種の多様性を巧みに表現している。 群像 2017年 05 月号 [雑誌] 出版社/メーカー: 講談社 発売日: 2017/04/07 メデ…

二時間寝れば

五時四十五分起床。朝から鼻水、咳。花粉症のような症状に、軽く喘息っぽさが混じる。ピークフローの数値はまったく落ちていないので問題ないのだが、神経質にはなる。 麦次郎、皮下輸液170cc。コジコジ、今日は吐き戻しが少ない。 仕事。午後はちょっとしん…

今日の事件簿

買い忘れたから継続事件 終わらなそうだけど終わりそう事件 コマ詰め事件 シャボン玉石鹸の歯磨き粉がよさそうだ事件 塩で歯を磨いてもまったく意味がないらしい事件 パンうめーパスタうめー事件 野草茶は放置するとすっぱくなる事件 方々事件 コジコジおし…

おしゃべりな早朝

五時四十五分起床。麦次郎、今朝はまったく騒がない。と思ったら掃除をはじめる直前と最中に外に出せ攻撃がはじまってしまった。この時間の外廊下は虫が多くて辟易する。 コジコジは午前中、ずっとごにょごにょとしゃべりつづけている。早朝はしゃべり声がず…

気まぐれのもと、気ままに

五時四十五分起床。雨。だが身支度やら猫(ウンコをトイレの外にこぼしていた)とインコ(ゴハン入れの中にウンコとゲロをしていた)の世話やらをしているうちにすっかりやみ、青空が広がった。ピーカン、という言葉がふとうかんだが、あっという間に空は雲…

今日の事件簿

鼻水事件 喘息なのかそうじゃないのか事件 麦次郎虫がすごいね事件 コジコジ夕方までゲロせず事件 生卵は胃によくない事件 八重桜の季節事件 なるほどねー事件 過剰食欲事件 買っちゃった事件 盆栽:八重桜(大)* 出版社/メーカー: 遊恵盆栽 メディア: この…

猫三昧と鼻水

六時十五分起床。ちょっと鼻炎。この季節恒例の、謎のアレルギーだと思う。 掃除を済ませ、猫とインコの世話も済ませ、妻と大岩食堂でカレーを食べてから祖師ケ谷大蔵のウルトラマン商店街にある「ギャラリーパウパッド」でさくら猫(去勢済み・避妊済みの地…

三浦雅士「言語の政治学」(10)死の視線

「群像」2017年5月号掲載。司馬遼太郎「街道をゆく」に見受けられる「俯瞰」の視点と止観との関連性、そして吉田健一や小林秀雄との共通性。小説と評論の混在したような独特の世界観。シバリョウのカメラの焦点を自在に変えるような文体とユーモア感覚につい…

サクラとツバメ

六時起床。晴れ。早朝から麦次郎と外廊下の踊り場から外を眺めた。初夏を思わせる陽気。善福寺川が散る桜の花びらを下流へ下流へと運んでいく。川底から高く映える、葦のたぐいなのだろうか、草のしげみがあるたびに、ピンク色のよどみができる。しげみの上…

太田靖久「リバーサイド」

卒業とともに表面的で裏表のある付き合い方を覚えてしまった登場人物たち。読んでいてイライラするのだが、目が離せなくなる。 群像 2017年 05 月号 [雑誌] 出版社/メーカー: 講談社 発売日: 2017/04/07 メディア: 雑誌 この商品を含むブログを見る

見つからない猫砂

五時四十五分起床。昨夜は9kmのビルドアップ走をしたから今朝は少しカラダが重い。だが腹は減っている。何か詰め込めばカラダの重さは逆に消える。晴れ。 六時半、十時と二度ほど麦次郎を外に出す。今朝も虫が多い。皮下輸液170cc。 コジコジは吐き戻しに夢…

今日の事件簿

状況急変事件(忙しくなったってことです) にゃむにゃむ事件 まるしっぽねこ事件 バッテリー切れ事件 オーバーホールは20,000円?事件 パンやめてそば事件 虫大量発生事件 お風呂水滴まみれ事件 妻個展準備着々事件 ↓妻のカジュアルタッチの立体作品。

太田靖久「リバーサイド」

悲観、やっかみ、いじけ、悪口、ぼやき。ネガティブさのオンパレードとなってしまったミノル。過剰な描写は一切なく淡々と語られているのに、書かれている以上の情報量が読み手の心に流れ込んでくる感覚。自分の記憶のどこかに似た経験がある。自分のものな…

二発のつもりが三発

五時四十五分起床。夕べはトイレで三度も起きた。プーアル茶を飲み過ぎたか。雨は上がっている。ちぎれちぎれの白い雲がかすむ青空に中途半端に浮かぶ。やや風が強い。 騒ぐ猫とうるさいインコの世話を済ませ、仕事。ひたすら黙々と資料を読み込む。 麦次郎…

太田靖久「リバーサイド」

「群像」2017年5月号掲載。 この作家のことは何も知らない(Amazonで検索してもヒットしないので、たぶん新人なのでしょう)が、自分のマンションが川沿いで、出身地は利根川と渡良瀬川の合流点にあり市の名前も「古河」と川には何かと縁があるので、なんと…

インスタ映えする昼食

五時四十分起床。まだ降っていないか、と眠い目をこすりつつ身支度を進めているうちに雨音が聞こえはじめ、外に出てみると、篠つく雨となっていた。ド雨だ、ド雨だ、とひとりごとをつぶやきながら、動物たちの世話をしたり、便器を掃除したり。麦次郎、外に…