わたしが猫に蹴っとばされる理由

文学・芸術・哲学・思想の読書&鑑賞日記が中心ですが、雑食系なのでいろいろ取り上げてます。猫もいるよ♡

2021-02-07から1日間の記事一覧

高山羽根子『オブジェクタム』

表題作。祖父のヒミツの壁新聞制作を手伝う小学生の頃と大人になった現在、二つの時間軸で物語は進む。小学生の頃のストーリーは、同じ小学校に通う女の子のDVだの手品をする謎のおじさんだのが登場し、さらに祖父は病に倒れてしまう。そして壁新聞は、主人…

次に食べるのは数年後

五時四十分起床。四月頃の気温だという。スギの花粉も舞いはじめているらしく、かなりのフライングで春がやってきたように思える。しかし、この春は明日にはいったん引っ込むという。七度も下がり、冬に戻る。この温度が正常なのだろうが、なんだか釈然とし…

山尾悠子「部屋と喫水」

「群像」2021年2月号の短篇特集に掲載。死と再生のイメージが凝縮されているのだが、それでいて妙な起伏があり、各シーンの意味は理解できないのに一方で妙に映像的で、なんだか不思議な作品。小説ではあるけれど、散文詩に近いと思った。 群像 2021年 02 月…