「群像」2021年4月号掲載。 老いの実感、そして複雑にからみあう、自分にとって大切な人たちとの過去の記憶。思いを巡らすほど、今号の主役である阿見さんは現在の世界と壁一枚隔てて断絶しているような、それでいてしっかり接しあってもいるような、妙な感…
五時四十分起床。目覚めた途端に寒さに身を縮めることがまったくなくなった。桜が咲きはじめているらしいが、まだお目にかかったことはない。肌は春を感じていても、目では確認できていない。音のほうはウグイスの鳴き声で春を聞けた。いったいどこで鳴いて…
引用をストックしました
引用するにはまずログインしてください
引用をストックできませんでした。再度お試しください
限定公開記事のため引用できません。