わたしが猫に蹴っとばされる理由

文学・芸術・哲学・思想の読書&鑑賞日記が中心ですが、雑食系なのでいろいろ取り上げてます。猫もいるよ♡

ルシア・ベルリン

ルシア・ベルリン/岸本佐知子訳『掃除婦のための手引き書』

「喪の仕事」。姉弟の不仲が、母が残した一枚のエプロンで…というお涙頂戴的な展開に、なんだよコレ、らしくないじゃん、と訝しんだが、最後の最後で、小さく、微かに、それをひっくり返してくれる。この最後がなかったら、この作品は短篇小説として成立して…