円城塔
五時四十分起床。暖かくなるという予報だったが書斎は壁や床にまだなお冬の名残があるようで、いつまで経ってもうっすらと寒い。午前中は暖房を使って仕事した。 日曜日と祝日の谷間だから仕事している人は少ないかと思っていたが、実際はそんなことはない。…
五時四十分起床。自分が何者でなぜここで寝ていたのかがわからないくらい寝ぼけていたが、記憶を失うとこんな状態が延々つづくということに寝ぼけから抜け出した途端に気づき少々怖くなったが、一気にすべての記憶を失うなんてことはほとんどないだろうから…
五時四十五分起床。目覚ましのセットを間違えたらしく、鳴らなかった。 ここ数日の暖かさが朝の過ごしやすさにつながっているようで、日中は気温が上がっても目覚めた直後は寒くて身を縮める、ということが少なくなった。外では桜や木蓮が咲きはじめている。…
五時四十分起床。今朝もまた寒い。「また」という表現に書いている自分が違和感を感じているのだが、それでも「また」を使いたくなる、そんなリピート感覚が伴っている。 仕事。十時から某案件の定例会議をオンラインで。念入りな準備をしつつもその場での突…
今朝も五時四十分起床。珍しく寝癖が激しい。 仕事。某案件のストーリー案を仕上げ、別の案件の構成案に取り掛かる。多忙な状態がつづいているが、今日は比較的余裕がある感じ。 十七時、某案件のオンラインミーティング。キックオフから数ヵ月が経ち、打ち…
五時三十分起床。社会人一年目の時にOJTで付いた先輩が夢に出てきた。先輩もぼくも二十代で若々しい。夢の場合、外見が若くても内面は今の自分のままだったりすることが多いのだが、今回は内面も青臭いワカゾーのまんまで、おまけにアタマも悪そうだった。先…
「群像」2021年2月号の新年短篇特集に掲載。テシオガマミツルとテガクラセミモヨのあいだには10の距離がある、という話。人の名前=言葉とアルゴリズムをテーマにした(と断定できるほどアルゴリズムっぽいわけではないのだが)、円城節炸裂の良作。 群像 20…
睡眠障害か。ここ数週間、夜中に三度くらい起きている。直接的な原因はわかっている。暑さと水分の摂りすぎだ。就寝前にグビグビと水を飲み過ぎている。だからトイレで目が覚める。用を足してすっきりしたところですぐ眠ればいいのだが、また水を飲む。しか…