わたしが猫に蹴っとばされる理由

文学・芸術・哲学・思想の読書&鑑賞日記が中心ですが、雑食系なのでいろいろ取り上げてます。猫もいるよ♡

思想

控えめな花見に慣れて

五時四十分、騒々しい夢で目が覚めたが、どんな騒々しさだったのかがまったく思い出せない。 午前中はせっせと掃除。ここ数ヵ月、床に謎の白い粉状のものがいつの間にか散っているということがつづいておりキモチ悪かったのだが、どうやらこれは、加湿器から…

こんな日もある。

五時四十分起床。天気が荒れるという予報だが、朝のうちはその兆しはほとんど感じられず、いわゆる花曇りという、うすっぺらく霞んだ曇り空が拡がっていたが、午後にはポツリポツリと来た。これで花が散るか、と思ったがそれほどの強まりは見せず、肩透かし…

おばちゃん三人が

五時四十分起床。真冬の冷えは感じないが、つい惰性で暖房を付けてしまう。一時間も経たぬうちにきってしまうのだから無駄な気がするが、どうなのだろう。 今日は休日に。花粉症がぼくよりもひどい妻は外出せず引き籠もると宣言している。ぼくは午後からラン…

その場で反転、すぐ帰宅

五時四十分起床。雨。朝のうちは雨足が強く家の裏手を流れる善福寺川の水量が気になったが、覗き込んでみるとたいしたことはなかった。時間が経つにつれて雨は弱く微かになり、これなら午後は走れるかな、と期待していたが、今ひとつすっきりとした晴れ空に…

生活のアレコレを済ませていくうちに

五時四十分起床。朝のうちは曇りがちではあるものの朝日はこの季節にしてはまぶしくて強い。暖かさから春の予感を色濃く感じるが、それもつかの間、掃除を終え、買い出しを済ませ、昼食をとって、と生活のアレコレを済ませていくうちに陽は雲に隠れ、雲はど…

まだしぶとく残っているが、大半は

今朝も五時四十分起床。建国記念の日。休日だが、朝のうちだけすこし仕事した。 午後からは外出。雪は日陰にはまだしぶとく残っているが、大半は溶けてしまったので歩きやすい。 妻と新宿へ。店の中は人が多いが、電車は閑散としていた。あれこれ買い物をし…

突然友近劇場

五時四十分起床。三が日だが、年末の仕事の進み具合が少し遅かったので、午前中に三時間だけ仕事した。 午後は妻と長めのウォーキング兼散歩。井荻八幡に行ってみたが、とんでもなく混んでいたので参拝はせず。スーパーに立ち寄ったりしながら、5km少々。 帰…

あけまおしてまめでとうございます

あけましておめでとうございます。このフレーズがおかしなことになっている年賀状を、小学生の時だったか、受け取ったことがあるのを急に思い出した。「あけまおしてまめでとうございます」と書いてあった。なぜこう書かれていたのかを本人に尋ねた記憶があ…

ソロモンとムサイ

今日も五時四十分起床。仕事しようかと思っていたが、朝から頭痛がひどく、もう一カ月くらいマトモに休んでいないので、思い切って今日はオフにした。といっても、朝に三十分だけ仕事しちゃったけど。 午前中は念入りに掃除。午後、妻が個展会場に向かうので…

トロールの森へ

五時四十分起床。最近、寝起きがよくない。シャッキリしない。そこで目覚ましをただのアラーム音ではなくとあるデジタル系の好きな曲に設定してみたのだが、効果はないようだ。 日曜だが仕事。某メーカーのパンフレットの構成。英語の資料に四苦八苦していた…

目をそらしていた。コワイからだ。

今朝も五時四十分起床。雨。天気が悪い日は行動しないという本能が働くのか、いつもなら追いかけっこをしてくれとせがんでくる葵が、大人しく、猫らしく寝ている。 今日も完全オフの日曜日。のんびり読書。午後は雨が止んだタイミングでウォーキングへ。 二…

(いつもそうだが)短いものの

義父の脳梗塞でバタバタし、日付が変わってからの帰宅だったために脳味噌が興奮していたのか昨夜はあまり眠れず。寝付きも悪く、何度も目が覚めた。だが、例のスマートバンドの睡眠状態の分析機能を観てみると、睡眠時間こそ(いつもそうだが)短いものの、…

夏の名残

五時四十分起床。妻が出張中なので洗濯は自分でする必要があるが、掃除や朝の動物たちの世話は自分の担当なのでやることはあまり変わらない。 台風一過。秋晴れ、と言いたいところだがまだまだ夏の名残は色濃い。キンモクセイが散りはじめているというのに、…

音韻と不平等と

五時四十分起床。休日。まだ体調がよくない。副鼻腔炎のような鼻汁、かるい喘息のような息苦しさ。うーむ。 築地正明「言葉の音律に耳を澄ます 古井由吉と翻訳」(「群像」2021年9月号掲載)。翻訳という視点からの古井由吉論。ドイツ文学者出身の古井さんの…

することもなくのんびり

五時四十分起床。今朝もまた暑い。妻がちょっと体調不良。発熱はないが軽く咳が出ている。ぼくも少し喘息気味。今日は一日、外出することもなくのんびり過ごした。ランニングは少し不安があるので今日はヤメにし、明日、調子がよかったらすることにした。 三…

尾を引いているのか

五時四十分起床。今朝も朝から暑い。 仕事。昨日から取り掛かっていた某案件、午後早めに片付けることができた。先日の喘息発作が尾を引いているのか、少し疲れを感じていたので一時間ほど仮眠。その後、ウォーキングへ。やはり喘息の影響はあるらしく、いつ…

歯車の歯が一個分だけ

五時四十分起床。真夏のような暑さは感じないが、梅雨の湿気に口や鼻を軽くふさがれているような息苦しさがある。身支度はのろくなり、葵やコジコジのゴハンの準備も、いつものことだというのに、そのルーティーンが軽く乱れる。どこかで、歯車の歯が一個分…

強引に、たぐり寄せるようにして

五時四十分起床。雨。葵は朝からゴキゲンだ。体調はすっかりよいらしく、食欲はあるし、快便。ひとまず安心。 念入りに掃除をしてから仕事開始。さてどうしよう、皆目見当もつかん、という内容の案件だったが、手を動かしてみると、不思議と糸口が見えてくる…

ウンコと読書とテイクアウトと

五時四十分起床。 九時、妻が動物病院に電話。まだ少し軟便が出る葵の治療をどうするか、相談。昨夜に採ることができた便を持って病院に来てほしいとのこと。午前中のうちに自転車で行ってもらった。そのあいだ、ぼくは念入りに掃除。便を検査したところ悪い…

大澤真幸「〈世界史〉の哲学」現代篇(5) 〈しるし〉が来た

「群像」2021年1月号掲載。今月もニーチェの『ツァラトゥストラ』。永劫回帰という概念が、実はキェルケゴールと表裏一体のような関係をなしている。キェルケゴールの思想はキリスト教を信じるがゆえに神の矛盾に気づくというジレンマを抱えている、みたいな…

お札返し

五時四十分起床。土曜なので仕事は休み、と思いきや、七時に校了したはずの案件の赤字が届いた。大慌てで原稿を整理し、デザイナーへ。作業時間はわずか三十分だったが、結局今週も働いてしまった。ここ数週間、日中はさほど慌ただしくないのに夜に連絡が集…

大澤真幸「〈世界史〉の哲学 現代篇4 永劫回帰の多義性」

「群像」2020年12月号掲載。 キェルケゴールの「絶望」を乗り越えようとした思想として、ニーチェが上げられている。「永劫回帰」を、著者はルサンチマンやペシミズム、ニヒリズムに対峙するものであるとし、その根拠について考察を展開している。ぼくはニー…

鷲田清一「所有について(10) 所有と譲渡可能性」

「群像」2020年12月号掲載。 所有権(事故固有性)とは、その本質とは何か、の考察。ロックからヘーゲルまでさかのぼり、「身体性」という問題から所有について考察している。身体は自分自身のようであって、実は完全なコントロールができない、その構造や状…

大澤真幸「〈世界史〉の哲学」現代編(3)絶望としての信仰

「群像」2020年11月号掲載。あと一章だけ読み残したまま、二週間以上放置してしまった…。 絶望とは悲劇に由来するものであるが、一方でキリスト教の福音書は反悲劇的正確があり、すなわち「喜劇」でもあるという点にキェルケゴールは着眼していた、と著者は…

鷲田清一「所有について」(9)所有権とそのあらかじめの剥奪

「群像」2020年11月号掲載。 詩人・石原吉郎の昭和21年の中央アジア強制収容所での、わずかな食事を二人で分け合った際の、緊張感が最高に高まった状態で平等な分配を実現したという経験の描写から、所有という概念が、上位審がない場合は共生と敵対・憎悪が…

鷲田清一「所有について」(8)〈自〉と〈他〉の力学

「群像」2020年10月号掲載。 占有という概念が所有へと変化するプロセスにおいて、そこに「黙契」という概念が生まれている、と著者(というか今回の鍵となる『人間本性論』を書いたヒューム)は述べているのだが、「黙契」が誕生する原因となっているのが、…

大澤真幸「〈世界史〉の哲学」現代編(2)もうひとりのモーゼ

「群像」2020年9月号掲載。 西洋文化の精神構造としてのエディプス・コンプレックスはフロイトの精神分析における根幹をなしている…と思いきや、晩年のフロイトは『モーセという男と一神教』という著作で、モーゼには出エジプトを指導したモーゼとは別にもう…

鷲田清一「所有について」(7)法と慣行

「群像」2020年9月号掲載。 所有という概念は、自/他の単純な二項対立上の利害関係から生まれるわけではない。著者はソースティン・ヴェブレンの『有閑階級の理論』という著書の一文を引用しているが、これがぼくにはわかりやすかった。 「所有権は、生存に…

いきなりラン

五時四十分起床。昨夜は走る予定だったがカミナリで断念。ところがたいして雨は降らず。とはいえ稲光と雷鳴のなかを走るのはちょっとコワイ。でも走ればよかったかな、なんて思っていたら今朝はまったく降っておらず、無論カミナリもなく、おまけに涼しい。…

熊野純彦『西洋哲学史 古代から中世へ』

過去に哲学関連の入門書は何冊か読んでいるけれど、歴史的視点から体系化されているものは読んだことがなかった。昨日の、竹田青嗣セミナーを見て、自分には哲学史、思想史の知識が体系化されていないことを痛感。というわけで、買ったままだったこの本を読…