わたしが猫に蹴っとばされる理由

文学・芸術・哲学・思想の読書&鑑賞日記が中心ですが、雑食系なのでいろいろ取り上げてます。猫もいるよ♡

購入書籍

保坂和志『カフカ式練習帳』

「文藝」だったかな、に連載されていた、断片的な小説、というか、小説になりきれなかった断片集。膨大な数に上る。一つ一つは発展の可能性があるものの途中で放棄された断片でしかないのだが、それが一冊の集合体になると、不思議なことに、完成された小説…

古井由吉『夜の香り』

今は亡き(というかベネッセという別会社に化けてしまった)福武書店から出ていた文庫。たぶん現在刊行中の「自撰作品」には収録されないんじゃないかな。夜の香り (福武文庫)作者: 古井由吉出版社/メーカー: 福武書店発売日: 1987/11メディア: 文庫 クリッ…

『広告批評傑作大会 広告批評の別冊』

300円のワゴンセールに出ていたので思わず買ってしまった。コレ、広辞苑くらい分厚いです。マドラ出版には『広告大入門』という名作(広告業界以外の方にこそ読んでもらいたい作品です)がある。おなじような方向を求めているのだけれど、まあ、ハズレはない…

荒木飛呂彦『ジョジョリオン』(2)

過去のジョジョより「謎」の要素が強いな…。ジョジョリオン volume 2―ジョジョの奇妙な冒険part8 東方定助という名前 (ジャンプコミックス)作者: 荒木飛呂彦出版社/メーカー: 集英社発売日: 2012/04/19メディア: コミック購入: 15人 クリック: 318回この商品…

「うちの猫の長生き大事典」

以前わが家の愛猫たちが取材を受けた猫雑誌のご長寿猫特集、好評だったようでムック本化された。花子がどーんと載っている。掲載ページと記念写真。麦次郎は未掲載。医学的にありえないことが起きてしまったので、監修した獣医さんから掲載しないほうがいい…

高橋源一郎『さよならクリストファー・ロビン』

今月発売予定。予約でぽちりました。さよならクリストファー・ロビン作者: 高橋源一郎出版社/メーカー: 新潮社発売日: 2012/04メディア: 単行本 クリック: 23回この商品を含むブログ (30件) を見る

『吉本隆明代表詩選』

吉本さんがご逝去され、初期の詩集を読もうと思ったら、本棚にない……。学生時代は確かに思潮社から出ている作品集を持っていたはず。うーん、誰かに貸したままか、買ったというのは勘違いで、図書館で借りたのか……。のんびり、かみ砕くように読んでみようか…

美内すずえ『ガラスの仮面』(48)

今日発売かよ。知らんかった。ガラスの仮面 48 (花とゆめCOMICS)作者: 美内すずえ出版社/メーカー: 白泉社発売日: 2012/02/25メディア: コミック購入: 8人 クリック: 309回この商品を含むブログ (65件) を見る

王欣太『ReMember』(5)

劉が楊宝徳の部下になっちまうところから、覚醒した龍治が動き出すまで。細かく読み直すと、あっちこっちに今の連載に至る伏線がたーくさん仕込まれているのがわかる。王欣太、やっぱり天才だわ。ReMember(5) (モーニング KC)作者: 王欣太出版社/メーカー: …

キリンと終電

David Sylvianの誕生日。 二つ、夢を見た。その一。学校のプールのような場所だが、夜景が美しい。静まりかえる中、ぼくは白いキリンとプールを縦横無尽に泳いでいる。キリンは水面から首を出すことなく、潜ったまま泳ぎつづけた。白い首が白蛇のように見え…

『古井由吉自撰作品(1)』

うーん、収録作品の大半は持っているし読んでいるのだが、予約してしまった。このシリーズで少し蔵書を整理しようかな。古井由吉自撰作品 1 杳子・妻隠/行隠れ/聖 (古井由吉自撰作品【全8巻】)作者: 古井由吉出版社/メーカー: 河出書房新社発売日: 2012/03/0…

散歩途中の古書店でいろいろ

東京物語考 (同時代ライブラリー)作者: 古井由吉出版社/メーカー: 岩波書店発売日: 1990/03/09メディア: ペーパーバックこの商品を含むブログ (2件) を見るシューマンの指 (100周年書き下ろし)作者: 奥泉光出版社/メーカー: 講談社発売日: 2010/07/23メディ…

木田元『木田元の最終講義 反哲学としての哲学』

木田元がおもしろすぎてたまらない。というわけで購入。でもこれ、寝る前に読むと興奮して眠れなくなるんだよなあ。木田元の最終講義 反哲学としての哲学 (角川ソフィア文庫)作者: 木田元出版社/メーカー: 角川グループパブリッシング発売日: 2008/05/24メデ…

「群像」3月号

短篇小説特集。本谷有希子と舞城王太郎がそれぞれ、集中的に短篇を披露しているみたい。群像 2012年 03月号 [雑誌]出版社/メーカー: 講談社発売日: 2012/02/07メディア: 雑誌購入: 2人 クリック: 5回この商品を含むブログ (9件) を見る[rakuten:book:1572343…

小野正嗣『マイクロバス』

何年前だったかな、の芥川賞候補作。初出の「新潮」で読んで、すっげえ作品だと思ったのだが単行本は買わずにいたところ、今日ふと通りがかった荻窪の古書店でワゴンセールになっていたので買ってしまった。また読み返してみよう。マイクロバス作者: 小野正…

金井美恵子『ピース・オブ・ケーキとトゥワイス・トールド・テールズ』<予約>

白内障(だったと思う。緑内障かも。目の病気です)で手術をした金井さん、5年ぶりの新作。「新潮」に時折掲載されていた短篇をまとめたものだと思う。「新潮」で何本か読んだが、目の不自由さと格闘しながら書いた渾身の作品のように受けとめられた。ちょっ…

古井由吉『雪の下の蟹・男たちの円居』

仕事の集中力が途切れたときに何となくAmazonでポチッてしまった。ホントは『円陣を組む女たち』のほうが読みたいのだけれど。雪の下の蟹・男たちの円居 (講談社文芸文庫)作者: 古井由吉出版社/メーカー: 講談社発売日: 1988/01/26メディア: 文庫購入: 1人 …

カレン・ウィルキン編/小山太一・宮本朋子訳『エドワード・ゴーリー インタビュー大成 どんどん変に…』

奇妙な絵本作家ゴーリーのインタビュー集。クラックラしそうな内容がみっちり。どんどん変に…―エドワード・ゴーリーインタビュー集成作者: カレンウィルキン,Karen Wilkin,小山太一,宮本朋子出版社/メーカー: 河出書房新社発売日: 2003/10メディア: 単行本購…

「群像」「新潮」2012年1月号

「新潮」は、古井由吉とピース又吉が対談してる! スゲエ企画だ。群像 2012年 01月号 [雑誌]出版社/メーカー: 講談社発売日: 2011/12/07メディア: 雑誌 クリック: 6回この商品を含むブログ (26件) を見る新潮 2012年 01月号 [雑誌]出版社/メーカー: 新潮社発…

三浦雅士『私という現象』

『考える身体』があまりにおもしろいので、Amazonでろくに内容も確認せずにポチッてしまった。楽しみ。私という現象 (講談社学術文庫)作者: 三浦雅士出版社/メーカー: 講談社発売日: 1996/10/09メディア: 文庫購入: 1人 クリック: 13回この商品を含むブログ …

Hanako

カミサンが購入。以前ふたりで通っていたロルフィングの先生、扇谷さんがナビゲーターになって、ロルフィングを紹介している。ロルフィング、身体の抱える慢性的な問題の解決に結びつくことが多いようなので(ぼくは頭痛がかなり緩和された。腰痛もない)、…

安彦良和『機動戦士ガンダムTHE ORIGIN』最終巻

月末、いよいよ発売。アルテイシアによるクーデターというアニメ版にはなかった要素を、どう展開させるのか。そしてラストシーンはどうなってしまうのか。めっちゃ気になります。機動戦士ガンダム THE ORIGIN (23) めぐりあい宇宙編 (角川コミ…

「群像」12月号

短編小説特集と、古井由吉×松浦寿輝(だったかな)の対談が目玉かな。群像 2011年 12月号 [雑誌]出版社/メーカー: 講談社発売日: 2011/11/07メディア: 雑誌この商品を含むブログ (11件) を見る

第三編集局猫特別取材班「マイケル教えて!被災猫応援の教科書」

表題の「マイケル」はジャクソンじゃなくて「ホワッツ・マイケル」のマイケル。猫です。収益の一部は寄付されるそうなので、被災地のドウブツたちが気になっている人はぜひ!マイケル教えて!被災猫応援の教科書 (KCデラックス )作者: 第三編集局猫特別取材班…

王欣太『ReMember』(4)

『蒼天航路』作者が描く、壮大な歴史・異次元SFバイオレンスの第4巻。11月22日発売。予約しちまった。 2回目の1945年がはじまる。連載でもう読んでいるわけだが、1〜3巻での伏線が少しずつ解きほぐされていくので、何度か読み返したほうが絶対に楽しい。Re…

バリー・ユアグロー/柴田元幸訳『真夜中のギャングたち』

「5時に夢中」の出版業界での人気企画「装丁ジャンケン」で紹介されていた本。確かに装丁はイカしてる。隅っぽいイラストはぼくの好みだ。しかし、それよりも内容に惹かれた。楽天ブックスでポチッたので、届くのは1週間後くらいかな。真夜中のギャングたち…

古井由吉『蜩の声』

正確には「予約」。連作短篇集。連載中に読んでいたが、通読すると印象ががらっと変わるかもしれない。あるいはグッと深まるかもしれない。期待。蜩の声作者: 古井由吉出版社/メーカー: 講談社発売日: 2011/10/28メディア: 単行本 クリック: 6回この商品を含…

西原理恵子『毎日かあさん(8)いがいが反抗期編』

買ったものの……カミサンしか読んでいない。というか、実は最近、サイバラ作品を全然読んでない。なぜかはよくわからんが、読む気がしないのだ。毎日かあさん8 いがいが反抗期編作者: 西原理恵子出版社/メーカー: 毎日新聞社発売日: 2011/08/27メディア: 単行…

佐藤淑子『IR戦略の実際』

たまにはこういう本を読まなければならないことがある。小中高で好きだった社会科の延長と考えると、意外に楽しく読める。 IRを初歩的なレベルから総括的に、丁寧に説明している。根底でブランディングや広告づくりに通じるものがあるような気がする。IR戦略…

金井美恵子『日々のあれこれ 目白雑録4』

意地悪純文学作家による超毒舌ひねくれエッセイ、第四弾。いつになったら出るんだ、と思っていたらとっくに発売されていて驚いた。Amazonで発注。 金井さん、「新潮」で連作短編が終わったばかり。こちらの単行本化も待ち遠しい。日々のあれこれ 目白雑録4作…