わたしが猫に蹴っとばされる理由

文学・芸術・哲学・思想の読書&鑑賞日記が中心ですが、雑食系なのでいろいろ取り上げてます。猫もいるよ♡

プチ断食

 近ごろ少々疲れやすいような気がした。疲労回復にもプチ断食はよいという話をどこかで聞いたので、三連休の中日、特に予定もないのであれば、一度くらい試してみてもいいだろう、と決行を決意した。カミサンもぜひやりたいという。今日一日だけ、夫婦ふたりで食を断つ。
 八時三十分、起床。一日1リットル程度の野菜ジュースは摂取したほうがいいらしい。まずは青汁。その後、掃除、アイロンがけなどを済ませたらあっというまに昼食の時間だが、野菜ジュース1杯でしのぐことに。とりわけ空腹を感じているわけではない。食べたいという欲求も不思議とわかない。
 午後からはフニャフニャとわがままを言いつづける猫たちをあやしながら、軽く仕事。一度大便が出たが、いつもより少なめだ。妙にゲップがでるな、と思っていたら今度はしゃっくり。小一時間つづく。
 十六時、いつもならおやつの休憩であるが今日は菓子類は当然NG。カミサンとふたりで健康茶を啜る。読書していたら急に眠気を覚えたので、書斎の床にそのまま倒れた。気付けば二時間が過ぎていた。
 十九時。起き上がって軽くテレビを観る。いつもなら夕食をとりながらであるが、今日はそういうわけにもいかない。野菜ジュースを飲めばすぐに食事終了。そのあとは多量の時間が残る。要するに暇だ。食べないことによって生まれる時間が、これほど多くなるのかと少々驚く。
 二十一時、入浴。一時間浸かっていたら、エネルギー不足のせいかフラフラする。今日は早めに寝ようか、と考えている。
 
 松岡正剛『フラジャイル』。黄昏時の考察。誰そ彼、が黄昏の語源である。こちらとあちらの境界線がなくなる。このあいまいさもまた、フラジリティ。
 大江『さようなら、私の本よ!』。北軽での生活に関わる人間が次々と増えていく。その多数が(たぶん)国際テロリスト組織らしい。それにしては、のどかな生活。ゆるやかな討論と読書がつづく。
 古井由吉「穏やかな日」読了。妻が狂い出した、と考えている自分のほうが狂っていた、と気付かされる。認識の転換、そこに生じた記憶の断絶。