わたしが猫に蹴っとばされる理由

文学・芸術・哲学・思想の読書&鑑賞日記が中心ですが、雑食系なのでいろいろ取り上げてます。猫もいるよ♡

ソネット=ブルーバード

上がブル、下がクラウン。

 七時起床。年の瀬も押し詰まってきた、ということは、新年を迎えるにあたっての忙しさと、毎月末の忙しさ、両方が重なっており、おまけにそれが年末年始の休業のために繰り上がって進行しているということである。今年はさらに、そこに二十三日からの三連休が重なる。こうなると、ちょっと油断するとスケジュール管理がたちまち乱れてしまう。正直、今月アタマは「二十日過ぎれば落ち着くだろう」と油断していたが、そうは問屋が卸さない。甘い判断で、先日の健康診断で引っかかってしまった項目の再検査の予約を入れておいたら裏目に出た。無論健康診断も重要なのではあるが、それによってほかの仕事にしわ寄せが来るのがつらい。だがまあ、仕事は楽しめばいい。そう考えて、今日はとことん割り切ることにした。
 午前中は銀行まわりと再検査。河北検診センターで5ccほど採血された。帰社/帰宅後、事務処理を済ませて昼食。食後は某筆記具メーカーの新聞広告を少々。十四時、外出。カイロプラクティックへ。忙しかったせいか、ここ数日坐骨神経痛に悩まされている。かなり背中も硬くなっているし、力んでもいるからリラックスしなきゃとアドバイスを受けた。その通り。仕事を楽しむとはいえ、緊張感がなければ本当に遊びになってしまう。その緊張感が、年の瀬の緊張感との相乗効果で二倍、四倍と膨れ上がっているようなのだ。厄介である。
 治療後、吉祥寺の「ロフト」へ。文具コーナーで万年筆を買う。高級筆記具を買うという感覚、ここ数年味わっていないので体験し直してみようという考えだ。もちろん、ほしくないものを買ったわけではない。以前からぜひ一本ほしいと思っていた、キャップがネジ式でなく、コンパクトなボディでどこにでも気軽に持ち運べそうな万年筆、パーカーの「ソネット」を購入した。色はネイビーブルー。気持ちが吸い込まれそうな深い青である。海というよりは、宇宙という感じか。不慣れそうな若いお姉ちゃんの店員が接客してくれたが、万年筆の商品知識がやや乏しいぶん、懸命で、お客の満足を第一に考えていて、とても好感が持てた。
 つづいてパルコの「リブロブックス」へ。仕事関連の本を数冊購入。文学がらみの書籍は、ほしいものがなかった。
 帰社/帰宅後は某信販会社の社内報の企画をしながら、パーカーの書き心地を試してみる。ペン先は思ったよりやわらかである。インクフローも渋いかな、なんて想像していたが、どっこい国産並みによく流れてくる。ニブはMにしたが、海外製万年筆にありがちな、ホントに中字かよとクレームをつけたくなるほど太い中字ではなく、どちらかというと細字に近い感じだ。しなやかなペン先とやや太めの細字のニブから引かれる線は、愛用しているセーラー/丸善の「ザ・センチュリー マイカルタ」よりも表情が豊かである。センチュリーがクラウンなら、ソネットはブルーバード(往年の、ね)といったところか。スカイラインではないなあ。
 読書はせず。これから風呂に入りながらコミさんを読もうと思っている。