夜中に一度起き上がり、花子としばらく遊ぶのが日課になりつつある。そのせいだろうか、本当の起床時間に、シャキリと起き上がれない。
午前中は某信販会社社内報の企画。午後からは霞ヶ関の某ITベンダーへ。データベースソリューションのパンフ、セキュリティソリューションのパンフ、PR誌と、三本つづけて間髪入れずに打ち合わせ。終るころには陽は暮れかけていた。大寒波、大寒波と世は騒いでいる。空が暗くなると、いっそう寒さは厳しくなるような気がしてくる。冷たい風に耳がちぎれそうになる。北風は夜空よりも薄曇りの冬空のほうが似合うかもしれない、とふと思う。いや、オリオンの煌めきにはお似合いだ。だが今頭上に広がる霞ヶ関の黄昏時の空には似合わない。どうやらクリスマスの電飾が、北風の冷たさ、厳しさを拒否しているらしいのだ。一月、二月、三月の夜空には、冷たい北風が似合いそうである。オリオン座がはっきり見えるのも、年が明けてからのことだ。
夜は仕事が一段落(といっても明日も働く予定だが)したので、「いきなり!黄金伝説。」を見る。アンタッチャブルのニンニク10日間生活。あれは苛酷だ。他人の目を、いや鼻を気にしながら生きるというのは屈辱だろう。よゐこの無人島生活もおもしろかったが、少々マンネリ気味か。濱口とサメの対決は馬鹿馬鹿しいスリルがあった。
コミさん「岩塩の袋」。行軍の途中で、小銃を捨て、そして運べと命じられた米を捨てる主人公。重さのあるものはすべて捨ててしまいたかった、と彼は述懐する。運ぶべきものを捨て、歩く。では、なんのために歩くのだろう。その矛盾こそが戦争の本質なのかもしれない。