七時に目覚ましをセットした。鳴ったと同時に止め、七時三十分にセットしなおし、二度寝(正しくは夜中に起きて花子と三十分くらい遊んだので三度寝)した。昨夜から七時に起きるつもりではあったが、七時半でもいいやという甘えもあった。休みなのだからどうでもいい、という割り切りである。だが午前中は仕事をしなければならない。しかし、三連休なのだからどこかでがっちり仕事する時間さえつくればよい、それは別に今日の午前中でなくてもいい、そんな考えもあった。その微妙な葛藤が、三十分の寝坊となって現れたわけだ。が、こうして文字にしてみると、いささか情けない葛藤ではないか。悩むならもっと高いレベルのことにしておきたいのだが、分相応という言葉もある。ぼくにはこの程度の、苦悩とはとても呼べぬほどのセコい悩みがよく似合うのかもしれない。
午前中は某ITベンダーのPR誌。難解な専門用語ばかりが登場。それらを調べているだけで午前中が終ってしまった。日曜日は終日働くことになりそうだ。
十三時三十分、西荻窪「Rosso」で髪を切る。担当の原田さん、髪質がぼくと違うだけで、じつはおなじ髪形だ。三十過ぎてロン毛が許されるのは、クリエイターかフリーターか美容師くらいなものだろう。
終了後、カミサンと合流して吉祥寺へ。ユザワヤでパーカーの万年筆用インクとボールペンのリフィルなど購入。子どもだらけ、主婦だらけである。あちこちでギャースカとちびっ子が鳴きわめく声が聞こえる。小中学校は昨日が終業式だったはずだ。冬休みの初日は地元で買い物、というのは定番なのだろう。
つづいてパルコの「リブロブックス」へ。ウンベルト・エーコ『美の歴史』、ますむら・ひろし『アタゴオルは猫の森』9、諸星大二郎『魔障ヶ岳 妖怪ハンター』、頼富本宏『すぐわかる マンダラの仏たち』を購入。『美の歴史』は、ヨーロッパの「美」の基準、価値観、形態などの変化を辿った「美の博物誌」的な作品で、いかにもエーコらしい。アタゴオルと妖怪ハンターは愛読しているので購入。マンダラは、カミサンの仕事の資料。猫マンダラの第二弾を構想しているらしい。
「カルディ コーヒーファーム」でジャム、「ロヂャース」で猫缶を買って帰宅。
夕食はまた「サルバトーレ」のピザにした。マリナーラはニンニクの香りが効いている。思ったほどアンチョビの塩気や風味はない。レッジーナはチーズのうま味をシンプルに楽しめた。
諸星大二郎『魔障ヶ岳 妖怪ハンター』を読みはじめる。妖怪ハンターものとしてはめずらしい長編(連作か?)である。
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