わたしが猫に蹴っとばされる理由

文学・芸術・哲学・思想の読書&鑑賞日記が中心ですが、雑食系なのでいろいろ取り上げてます。猫もいるよ♡

もうすこし経つと、除夜の鐘

 八時起床。大掃除に精を出す。昨日だらだらと眠ってしまった分を取り戻さねば、と気合いをいれたが、いくつかの部分は妥協せざるを得なかった。が、そこはみなカミサンは掃除しなくてもいいや、と思っていた部分らしいので、まあいいや。
 
 自宅で仕事、というスタイルにふたたび戻り、その分猫たちとの関係が深まり、そして自分自身の仕事への取り組み方や意気込み、ビジョンなども大きく変化した一年だった。自宅に引っ込んだのから、もう野心はないのか、と言われれば逆である。むしろ、意欲に燃えている。ゆっくり、長く燃える炭火のようなコピーライターでありつづけたいと思う。
 
●今年読んでおもしろかった新刊小説
古井由吉『聖なるものを訪ねて』
宗教画に対する偏見が見事に消えてしまった。そして絵画の楽しみ方まで変わってしまった。さらに言えば、一枚の絵画もまた小説であり、鑑賞するということは、そこに込められた物語を追体験することであるということを知ることができた貴重な一冊。

聖なるものを訪ねて

聖なるものを訪ねて

●今年読んでおもしろかったビジネス書籍
阪本啓一『企画心』
企画とはロジックではない、ハートなのだ。熱い魂をもったすべてのビジネスマンに勧めたい。

企画心(プランニング・マインド)―わかった!ホンモノの企画書の書き方

企画心(プランニング・マインド)―わかった!ホンモノの企画書の書き方

●今年読んでおもしろかったコミック
吾妻ひでお失踪日記
のんきな画風とリアルな失踪体験のミスマッチ。生きることの意味を考えざるを得なくなり、またそんなことを考える自分がいやになりそうにもなり、一方で考える自分に頓珍漢な希望が芽生えてくる、そんなふしぎな魅力をもった作品。

失踪日記

失踪日記

●今年聴いておもしろかった新譜CD
ケイト・ブッシュエアリアル
おもしろかった、というより、これしか買っていないのだ。ケイトの母性が感じられる。けど、それだけだったなあ。

Aerial

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