わたしが猫に蹴っとばされる理由

文学・芸術・哲学・思想の読書&鑑賞日記が中心ですが、雑食系なのでいろいろ取り上げてます。猫もいるよ♡

油断

 油断していた。気が抜けていた。いや、それなりには張りつめていたはずだ。感覚を研ぎ澄ますことだけは手を抜かなかった。感覚を、仕事上でだけのことではあるが、言葉にすることにも手を抜かなかった。だが、総じて油断していた。一年の計は元旦にあり、というが、拡大解釈すれば、一年の計は一月にある。ならば一月はあれこれひとまずは目標らしきものを立て、それに向かっての第一歩を踏み出すべきではないか。ところが、油断していた。一月は長い。三十日と、さらにもう一日ある。平日は仕事、仕事、仕事だが、土日は自分の時間が持てる。ならばそこで、その第一歩を踏み出そう。そう考えていた。だが、実際にはその第一歩どころか目標すら立ててもいない。いや、そもそも目標などというものを立てようという魂胆自体に大きな油断がある。そもそも年を越したという理由だけで、大慌てで何か、一年そこそこの短い時間で達成できそうな目標を、いや今年から一生をかけての目標でもよいのだが、そんなものを、ひょっとしたらもう人生の半分を生きてしまったかもしれない、そんな差し迫ったところまできている自分が今更立ててどうなるというのだ。目標なら、子どもの頃に立てているではないか。今もそれに向かって、歩いているではないか。
 七時起床。終日仕事。一歩も家から外に出ていない。
 午後、キヤノンビーエムのサービスマンがコピー機のメンテナンスに来る。ついでに先日購入したHPのノートパソコンの、プリンタドライバのインストールもしてもらった。その間、花子はアトリエに控えさせた。ずっと寝ていたようだ。