わたしが猫に蹴っとばされる理由

文学・芸術・哲学・思想の読書&鑑賞日記が中心ですが、雑食系なのでいろいろ取り上げてます。猫もいるよ♡

煮詰まったら、花

 六時五十分起床。ここ数日、(二度目の)起床は花子に起こされることが多かったが、今日はぼくが先に起きた。服を着替え、洗面所で顔をバシャバシャやっていると、眠そうな顔をした花子がのそりのそりと重たそうな足取りでやってくる。ドアのカドや洗い物カゴのふちに頬をこすりつけたり浴室に入ってみたりしている。おそらくは、こんなことをしながら目を覚ましているのだろう。しばらくすると、騒ぎ出す。ぼくが身支度を終え朝食がわりの青汁をもって部屋へ戻ってくると、フニャンフニャン、もといフミャンフミャンと鳴きながら青汁を飲むのを邪魔する。もうしばらくすると寝てしまうのだから、どうせならつづけて眠っていたほうが気持ちいいだろうに、どうしていちいち起きるのだろう。気を遣っているのだろうか。先に起きられるのが悔しいのだろうか。
 日中は、今日もいろんな物件をとっかえひっかえ。ひとつの案件に集中できる時間はだいたい三時間が限界。それ以上やっても、煮詰まるか、飽きるかのどちらかだ。午前中は昼前に一度に煮詰まったので、カミサンと昼食を買いに荻窪駅前まで歩いた。藤が咲きはじめているのを見かけた。ブドウに似た甘い香りが道路いっぱいに広がっている。カミサンは、幼稚園の砂場のニオイだという。砂場の上に藤棚があったのだそうだ。駅の北側にある真言宗のお寺の脇の遊歩道が花盛りだ。雨続きで八重桜はかなり花が散ったかと思っていたが、うれしいことにしぶとく残りつづけている。染井吉野に似た淡い色をした可憐な山桜もまだ咲いている。モクレンはずいぶん花が落ちた。肉厚の花びらは、散るというより落ちるという感じだ。入れ替わるように、ハナミズキが色づきはじめている。好きな花だ。あれは花ではなく萼が大きくなって鮮やかに見えるのだと何かで読んだ。そんな、ちょっとひねくれていて変わったところも気に入っている。
 ひさしぶりに「ミスタードーナツ」でドーナツを購入。ミスドの制服姿の相武紗季ちゃんのカラーコルトン(アクリルでできた、裏側から照明を当てるタイプのポスター)を見つけた。なんだかうれしい。
 午後からは作業に集中。ミスドのドーナツはオヤツに食べた。一年ぶり。
 夜は煮詰まり具合が限界に達したので、二十時で手を止めることにした。