「魚の骨」読了。働きたくないから、という理由で突然会社を辞め、六年間も自宅に引きこもった父。そして、アルバイトをつづけながら大学に通い、自宅では庭に自分が住む小屋を建てて家族と別居している主人公・英次。父が「父」であることを放棄しているなら、英次は「家族(の一員)」であることを放棄する。男たちが家から離れていく。それを必然ととらえるか、悲しみととらえるか。
「魚の骨」読了。働きたくないから、という理由で突然会社を辞め、六年間も自宅に引きこもった父。そして、アルバイトをつづけながら大学に通い、自宅では庭に自分が住む小屋を建てて家族と別居している主人公・英次。父が「父」であることを放棄しているなら、英次は「家族(の一員)」であることを放棄する。男たちが家から離れていく。それを必然ととらえるか、悲しみととらえるか。