わたしが猫に蹴っとばされる理由

文学・芸術・哲学・思想の読書&鑑賞日記が中心ですが、雑食系なのでいろいろ取り上げてます。猫もいるよ♡

「美の巨人たち」梅原龍三郎

 高峰秀子像。鋭さと刺々しさ、負の力をも含んだ生きるエネルギーが力強いタッチで描かれた中年期の作品もいいのだが、それ以上に、九〇歳を過ぎてわずか十五分で仕上げたという、最後の秀子像がすばらしい。老境に至らぬと見えてこないような、生きるよろこびに満ちあふれた表情が、瞬間の美の極致として描かれていた。
 五月二十八日まで、日本橋三越で梅原展が開かれている。絶対に行きたいのだが、今週も仕事で行けない。最終日を狙うか…。