わたしが猫に蹴っとばされる理由

文学・芸術・哲学・思想の読書&鑑賞日記が中心ですが、雑食系なのでいろいろ取り上げてます。猫もいるよ♡

古井由吉『聖耳』

 1999年から2000年にかけて発表された連作短編集である。「夜明けまで」を読みはじめる。片目を手術した主人公は、病院の眠れぬ夜のあいだに夢か幻影か想念かはっきりわからぬ何かを見る。手術して恢復していない目が幻影を見ているのか、そう(書いてはいないが)思わせる展開。

聖耳

聖耳