特に関心はなかったのだが、義父がチケットを買ったものの(それも、なぜか一枚だけ)、別の用事ができたので、とぼくに譲ってくれた。クラシックのコンサートは初体験だ。四季は日本フィルの小林研一郎というひと。よく知らないが、海外での評価はかなり高いようだ。ゲスト参加したソリストの木嶋真優というバイオリニストはまだ20歳。だが、テクニックは超絶的だった。こちらも海外でバリバリやっているひとらしい。2曲目だけの参加だった。演奏しはじめて数分は、バックとまるで足並みがそろわず、ちぐはぐだった。だがすぐに落ち着いたのはさすがである。曲目は以下の通り。
●芥川也寸志:弦楽のための3楽章
なんだか映画音楽みたいだった。視覚的。無理矢理、映像を思い浮かべさせれるようなメロディである。
●メンデルスゾーン:ヴァイオリン協奏曲 ホ短調
これはクラシックに関する知識がゼロに近いぼくでも知っている曲。だがフルで聴いたことはない。メロディアスだが、起伏の激しい曲。今日の曲目では、いちばん好きかも。木嶋のソロは圧巻。闘志むき出しでせつないメロディに向かっていくような、そんなソロ。弱い音のところでも、エネルギッシュ。
●ストラヴィンスキー:バレエ音楽《春の祭典》
へんてこりんな迫力に包まれた、妙な魅力のある曲でした。日本フィルらしい選曲なのだろうか。
●(アンコール)ドヴィォルザーク スラブ舞曲第10番
じつに美しい曲でした。メンデルスゾーンもよかったが、こちらもなかなか。
●(アンコール)小林研一郎 バッサカリアより"夏"
日本のお祭りの「音頭」のリズムが楽しいオリジナル曲でした。パーカッションのひとたちが、おまつりのハッピを着て演奏してた。