わたしが猫に蹴っとばされる理由

文学・芸術・哲学・思想の読書&鑑賞日記が中心ですが、雑食系なのでいろいろ取り上げてます。猫もいるよ♡

深夜の物音

 ガシャリ、と騒々しい音が耳を襲った。夜中のことだ。三時半ごろか。慌てて起き上がる。明かりをつける。部屋の隅で花子が腰と尾を落とし、怯えている。物音に驚いたのだ。何が原因か。二、三秒、部屋の中を観察しながら考える。机の上に置いた卓上用の扇風機が落ちている。そばに積み上げておいた仕事の資料、その大部分は通販のカタログなのだが、それもいっしょに落ちている。どうやらカタログの上を歩こうとして足を滑らせ、そのまま扇風機にぶつかり自分も扇風機もまとめて床に落ちたようだ。なだめてやると、すぐに怯えの色は消えた。食事を用意してやり、しばらくはずっと見守ってやった。落ち着いたのか、姿が見えなくなった。おそらく腹もこなれたしアトリエの隅の暗がりで一眠りしよう、ということだろう。だが、一時期精神的に安定せず切れやすかったころのことを思い出すと心配になる。念のため、小一時間ほど起きたまま様子を見た。手持ちぶさたではある。テレビをつけてみた。「ダイバスター」を観ながら花子に気を配っていたら、いつの間にか番組に引き込まれていた。花子は寝ている。
 八時起床。花子、やはりちょっと様子がおかしかったのか、めずらしくぴったりとぼくに体を押し付けるようにして眠っていた。それが、七時ごろから騒ぎはじめる。これはどうやら起きろと急かしているだけで、扇風機の落下のショックとは関係ないようだ。
 昼食後、一時間ほど仮眠を取る。
 夕方から外出。三鷹市芸術文化センターで、芝居を観る。詳細別欄。
 夕食は「吉祥菜館」で。詳細別欄。