七時起床。
空を雲に覆われたままに感じる夏の兆しは、一見愚鈍なようでどこかに鋭さを秘めているようだ、とここ数日感じている。満開になった紫陽花の花が曇り空のもと塊になって、感じるか感じないかといった程度の風にゆるやかに揺れるさまは心を幾分晴れやかにするものの、花びらの軽いが決して柔和ではない色彩には、晴れやかさを突き抜けて、梅雨空をすべて否定して払いのけようとするような強さがある。木々の緑は日に日に深くなってゆく。その深さは曇り空にまぎれてしまいそうなほどにくらいが、梅雨の晴れ間に陽射しを浴びればたちまち鋭く光る。
午前中は某不動産会社ポスターのコピー。午後より小石川へ。新規案件の打ち合わせをするが、はじめての業界、はじめてのクライアントなのでさっぱり理解できず、パニックになる。代理店の方はほとんどが、コピーライターはちょっと説明すればすべてを理解してくれると信じているから、ぼくらはそれに応えなければならない。だが今日はその限界を突き抜けてしまった。
帰社/帰宅後、新規案件にさっそく取り組む。テーマを理解しようとするだけで夜が来てしまった。
ブラジル戦が気になってしまい、読書はできず。