2006-11-19 安彦良和『古事記巻之二 神武』読了。 読書日記 タケノツノミが暗殺され、物語はいったん終幕となる。神話を歴史に読み替える作業が、ここでもう一度、一瞬だけであるが神話に還る。しかも、その神話は愛に支えられている。うーん、安彦良和、本作ではひょっとしたら神話の歴史化という作業への意欲をもつ一方で、歴史の神話化、それも、記紀の神話世界とはどこか(本質的に?)違ったかたちでの神話の創造をも目指していたのかもしれない。