2006-11-28 古井由吉『山躁賦』 読書日記 「まなく ときなく」。狂気とは、自らそこに陥るのではなく、すぐそばに、例えば隣の部屋にある寝台の上に、あることに気づくことことである……本作を読んでいると、そんなことを考えてしまう。