わたしが猫に蹴っとばされる理由

文学・芸術・哲学・思想の読書&鑑賞日記が中心ですが、雑食系なのでいろいろ取り上げてます。猫もいるよ♡

寝坊は許さぬ

 七時三十分起床。相変わらず花子はわずか三十分の寝坊、休日の、といっても今日は働いたのではあるが、少なくとも取引先は休みだからある程度時間に自由が生まれる土曜日の、ささやかな朝寝坊が許せないらしく、七時を過ぎると枕元でニャンニャンと大騒ぎし、起きろ起きろと訴えつづけた。ところが実際にぼくが起きるとたちまち姿を消す。おそらくはクローゼットの中に入り込んで、誰にもジャマされずグースカと眠りこけているのだろう。ぼくが起きれば朝のお勤めは終了、責任感から解放された今は何をしても自由、ならば大好きなクローゼットに入ってぐっすり眠ろう、そんなことを考えているのかいないのかはよくわからんが、しばらく姿は見えなかった。
 仕事。某企業(業種は書けない。書くとわかってしまうのだ)のパンフレットのマンガ原作。
 十一時ごろ、カミサンと昼食のパンを買いに「ムッシュ・ソレイユ」へ。ついでに軽く散歩。雲ひとつないすっきりと晴れた立春を明日に控える空に、一戸建ての大きな屋敷の庭から梅の木が立つように伸び、可憐で色鮮やかな紅の花を咲かせている。色に呼ばれるようにして、ふらふらと木のそばまで歩み寄ってみる。たちまち梅の香りに包まれた。色香とは、本来こういうものか。香りから見える色があり、色から見える香りがある。
 午後も仕事。十六時過ぎからは某生命保険会社のキャンペーン企画。アイデアを出すときはPalmが役に立つ。ただし、どう使っているかはナイショだ。
 夜は大豆を撒いたが、小さいころは大興奮状態で床を転がる豆を追い掛け回していた猫たちがすっかり大人になってしまったせいか、冷めた目で見ているか、せいぜい落ちた豆を前肢でちょいちょいと触る程度なのがさみしかった。リアクションは大きいほうが楽しい。
 義母がつくったまるかぶり寿司を、北北西に向かってむしゃらむしゃらと食べた。食後は麦をなでくりまわしながら、録画しておいたドラマ「新美味しんぼ」を観た。コミック的過ぎる演出が痛々しいし、原作を知っているのでストーリーの展開もすっかり読めてしまうのだが、「ハモと松茸の鍋」や「カニ鍋」を考案した西さんなど本人が出演しているシーンが何ヶ所かあったので驚いた。

  • 松岡はコミック初期の山岡のギスギスした雰囲気を表現するにはぴったり。
  • 優香の栗田さんも、どちらかというと初期の栗田さんに近い。
  • 健さんの雄山は……コスプレだな。
  • 上原さくらの二木まり子はちょっと軽すぎ。
  • 富井副部長、スゲエなあ。ドラマでも「舌禍事件」とか、トミー大活躍のエピソードをやってほしい。

 花子、ぼくがテレビを観ているあいだはデロンギのオイルヒーターにぴったり身体をくっつけて寝ていたようだ。

 ぷちぷち、39g。日中は寝ていたようだが、夜は昨日より元気があった。
 読書、今日もあまりしなかったなあ。