わたしが猫に蹴っとばされる理由

文学・芸術・哲学・思想の読書&鑑賞日記が中心ですが、雑食系なのでいろいろ取り上げてます。猫もいるよ♡

町田康『真実真正日記』

 グダグダしてるんだよなあ。『告白』もこんな雰囲気がちょっとあった。このグダグダさ、決して嫌いじゃない。町田の作品をパンク文学と評するひとがいるが、そうでもない部分のほうが大きいのではないか。むしろ、パンク的/ロック的要素を引っこ抜いた残りのほうに、町田の本質はあるのではないか。よくわからんが。
 ひとつ言えることは、町田はグダグダを物語にするのがうまいということ。