江美保元という男を主人公にした長編小説を書きつづけている小説家の日記、かと思いきや、最後になって実は日記は精神を病んだ江美という男が空想/妄想として書いたウソの日記であったことがわかる。……って、夢オチかよ!
町田が複雑な構造の作品世界を構築する、というのは珍しいパターンなのかな。読んでいておもしろかったけど、本作が町田にとっての傑作になるとは思わなかった。うーん、ただ、それだけ。

- 作者: 町田康
- 出版社/メーカー: 講談社
- 発売日: 2006/11/03
- メディア: 単行本
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