わたしが猫に蹴っとばされる理由

文学・芸術・哲学・思想の読書&鑑賞日記が中心ですが、雑食系なのでいろいろ取り上げてます。猫もいるよ♡

安岡章太郎「危うい記憶」

 最新作品集『カーライルの家』より。小林秀雄志賀直哉に関する思い出。でも、これは小説として読んだほうがよさそう。
 小島信夫の遺作『残光』ほど老人力は強くない。が、タイトルにあるようにかなりあぶなっかしいところがある。
 東京で同棲している女の几帳面さに嫌気が差した小林秀雄は、衝動的に家出をし、奈良に住む志賀直哉のところに転がり込む。芥川が自殺したころの話。

カーライルの家

カーライルの家