さよならミーレ。ありがとう、君は八年間よくやった

　七時二十分起床。風邪はかなり抜けてきた。だが今日は終日軽い頭痛につきまとわれた。気づけば痛んでいる。苦しむほどではない。
　昨日は重たかった体が今日は軽くて快い、とまではいかぬが平常時に近づいているのがうれしかったのか、午前中にベランダ掃除、布団干し、玄関掃除、窓拭きと、家政婦のように家事をてきぱきとこなし、さあ、あとは部屋掃除、とゴキゲンに掃除機をかけていたら突然壊れた。書斎、アトリエと済ませ廊下のゴミをすっていたら、突然とまった。しかし、すぐに動いた。そしてまたとまった。掃除機を確認してみると、以前からビニールの部分にキレツが入っていた電源コードのプラグの部分がプラプラになっている。やべえ、と思ったらまた掃除機が動き出し、あ、と思った瞬間、プラグの部分が激しく火花を散らし、また掃除機がとまってしまった。
　プラグ部分くらい、修理すれば問題ないのだろうが、修理を依頼している間は掃除機がつかえない、というのは猫が二匹、鳥が一羽いるわが家にはかなり酷。また、一ヶ月くらい前だったが突然掃除機からカラカカラカラカラと異音が鳴り、中を覗いてみたものの原因がさっぱりわからなかったことがある。吸引力が自慢の、ドイツの「ミーレ」というメーカーの製品なのだが、本体がやたら重くて取り回しが不自由というデメリットに悩まされつづけてきたこともあり、購入から八年目、そろそろ買い替えてもバチは当たらないだろう、ミーレはメーカーが行っているリサイクルサービスに回すことにし、新しい掃除機を新調することにした。
　午後より外出。掃除機は新宿の「ビックカメラ」で買うつもりだが、せっかく繰り出すのだから、以前から気になっていた「藤森建築と路上観察」を観に初台オペラシティに行くことに。詳細別項。
　十七時ごろ、「ビックカメラ」へ。円形で5つの稼働型キャスターを供えた三菱の「ラクルリ」という商品が気になったものの、手入れが面倒でその手間などを考えたら紙パック式より経済的とは決して言えないサイクロン型であったこと、そして6万円以上と高価だったこと、吸引率がさほどよくなかったことが気になり、別の商品を探す。抗菌性がいいらしいナショナル製と吸引率がバツグンの日立製とで悩んだが、ノズルの取り回しがよさそうだったのと、ドウブツたちの毛やフケのことを考えると吸引力のいいものがよかったので、結局日立製を購入。三万円ちょっとだったかな。