六時五十分起床。雨の名残り。ほんのわずかに、小雨というのもはばかられるほどの雨が朝の空気を湿らせている。雨は空中を漂うばかりで、地上には落ちていないのではないか。実際にそんなことはないのだろうが、つい水の分子が酸素や窒素の隙間隙間と移動しながらあてもなく彷徨うところを想像してしまう。分子、原子レベルでの想像だというのに、動いているのは分子モデルのような球体の連なりではなく、もっと曖昧な、いわば気のようなものを思い描いている。
十一時、赤羽橋の某システム会社で打ち合わせ。
十四時、帰社/帰宅。メールと電話のラッシュにふりまわされながらも、なんとか企画を考え、コピーを書きつづける。いつもの頭痛が再発。じわりじわりとアタマを締めつけられる。孫悟空の金環が、よりソフトになった感じとでも言おうか。悟空の金環は三蔵の読経で締めつけられるが、ぼくの金環は何が引きがねになるのかさっぱりわからない。首の付け根に保冷剤を置きタオルを巻き付けて固定し、痛みを和らげながら作業をつづける。
十九時三十分、ちょっとだけ夜の散歩。
二十時過ぎ、夕食。
二十二時三十分、業務終了。