わたしが猫に蹴っとばされる理由

文学・芸術・哲学・思想の読書&鑑賞日記が中心ですが、雑食系なのでいろいろ取り上げてます。猫もいるよ♡

路地の風情

 今日で、あの忌まわしい事件から六年が過ぎたことになる。崩壊した街は悲しみを引きずりつつも再生しはじめている。だが恐怖の木はまだなお根を残している。
 六時三十分、目が覚めるが十分ほど呆けてしまった。寝不足というわけではない。おそらくは、先週があまりにハードだったので、調子が少々狂っているだけ。
 某自動車メーカー企画、某サービス業者企画。最近は、制作よりもこういった参謀役(のお手伝い)が増えてきた。企画力を信頼していただけるのはありがたいが、書くことで、できれば書くことだけでメシを喰いたいというのがホンネ。とはいえ、企画の仕事もおもしろく、捨てがたいと思っているのだから贅沢なもんだ。当面は、二足のわらじでいいのだろうな。
 陽が暮れてから、小一時間ほど散歩。夜になると、夏の様相はすっかり消える。西荻窪駅の裏通りにある焼鳥屋の前は、涼しげな風を感じながら一杯やろうというおっちゃんたちでにぎわっている。だが、鶏を焼く煙のすさまじさが、軽やかな秋の風を覆い尽くしている。風情は風情なのだろうが、季節の、というよりは、路地の風情。下町の風情。