わたしが猫に蹴っとばされる理由

文学・芸術・哲学・思想の読書&鑑賞日記が中心ですが、雑食系なのでいろいろ取り上げてます。猫もいるよ♡

青っぱなデトックス

 六時四十分起床。ハナミズ、出ねえや。薬が効いたのか、自然治癒する頃合いだったのか。チン、と力を込め空気を一気に鼻からティッシュへ吹き出させると、鼻孔の奥からねばっこいものがドロンと流れてくる、あの感覚がちょっと懐かしい。おかしな快感だ。本能が、健康を害した状態を求めている。そうではないだろうに。いや、それは左脳的な発想なのかもしれない。野口整体では、風邪を引き高熱を出すのは毒素排泄のために必要なことだと言っていたと思うが、青っぱなもすなわちおなじことか。そもそも青っぱなだの膿だのは、白血球が雑菌を殺したためにできると、出自も記憶も相当あやしいのだが、テレビだか雑学の本だかで説明していたような。ならば、これも一昔前に流行ったデトックスというやつか。美を求めるすべての女性よ、青っぱなを垂らせ。とことん垂らせ。
 空は青い。青っぱなとはまるで違った、どこまでも高く高く抜けてゆく青。突き抜ける青。雲はほとんど見つけられない。
 身支度を済ませ、猫とトリの世話も済ませ、ゴミ出しも済ませ、さて仕事を、とiMacの電源を入れメールチェックをしたら、このブログに比呂美ねーさんとぼくが勝手に愛情を込めて呼んでいる伊藤比呂美さんがコメントを書いてくださった。うれしいかぎりです。ありがとうございます、伊藤さん。比呂美ねーさん。
 十時、ネットで春風亭小朝師匠の三鷹での独演会のチケットをネットで購入したら、電撃離婚したというニュースが飛び込み、びっくり。今日は驚いてばかりだ。青っぱなデトックスが完了したからか。仕事に取り掛かるが、体はすっきりしたのにデスクまわりは今使っている資料だの使い終わった資料だの自分がつくったパンフレットやらリーフレットやらポスターやらの印刷見本だの読みかけの小説だの雑誌だのであふれかえっており、こっちもデトックスせねば、ということで午前中は急遽予定変更、幸いなことにせっぱ詰まった仕事はひとつもないので、ごみ捨てに精を出すことに。古雑誌、資料、印刷見本の類いが書斎の床で山になった。何十キロあるだろう。散らかりっぷりを見て、花子が興奮している。
 午後からは某官公庁パンフ、某IT企業PR誌など。
 夜、風呂上がりにベランダから空を見上げてみる。東京のネオンの明かりを中途半端に吸い込んだ、闇とはとても呼べない淡さの残る墨色の空に、繭のような白い雲が点々と浮かんでいた。外気は冷たい。路上に散る桜やハナミズキの枯れ葉を、一晩かけて冷やすのだろう。冷えた枯れ葉は、翌朝秋の朝日に照らされ、風にさらされ、少しずつ土に還ろうとする。だがその土は、あいにく東京ではほとんど露出していない。