わたしが猫に蹴っとばされる理由

文学・芸術・哲学・思想の読書&鑑賞日記が中心ですが、雑食系なのでいろいろ取り上げてます。猫もいるよ♡

曇天の紅/工場と微笑

 六時二十五分起床。曇天。新聞を取りにサンダル履きでマンション入り口まで出てみる。重苦しい空の色に、山茶花の白や紅色が鮮やかに映えるのが目に飛び込んだ。百日紅のころも思ったのだが、桃色、紅色の花は曇り空のもとのほうが鮮やかに輝いて見える。なぜだろう。
 某不動産会社企画、某製鉄メーカー業務案内。集中できているときと、そうでもないときの差が最近激しくなってきたような気がする。歳を取った証拠だろうか。まだ四十前だぞ、オレ。
 十六時、小石川へ。播磨坂の桜並木がすっかり紅葉し、半分以上葉を落としている。まだ樹上に残る葉は、よく見ると虫に喰われてあみだくじのように葉脈をさらし、食われた穴からは朝とほとんど変わらぬ重たい曇天の空が覗いている。視線を足下に戻すと、ふわりと土の匂いがすることがある。大きく泥が露出しているわけではない。路上に折り重なった桜の葉が土の匂いをさせているのかもしれない。
 某飲料メーカーキャンペーンの打ち合わせ。十八時、帰社/帰宅。
 夜は某製鉄メーカーの業務案内。ムーンライダーズの「マニア・マニエラ」の世界だな。

工場からのサイレン 川を渡るぼくたち
パンをかじりながら ほほえみあう
垂直な男はみんな 鋼鉄をまげる
光の粉とほこりと 汗をちらして
 
(「工場と微笑」鈴木博文

マニア・マニエラ

マニア・マニエラ