2008-02-03 古井由吉『白暗淵』 読書日記 「餓鬼の道」。飢えているのに、食べられない。戦中戦後の貧困の中で、癌に倒れた病院で、糖尿病をわずらった者の日常の中で、飢えが精神的な飽食を呼ぶ。単なる飽食ではない。そこには、悔やみだの恐れだの悲しみだのといった感情が紛れ込んでいる。白暗淵 しろわだ作者: 古井由吉出版社/メーカー: 講談社発売日: 2007/12/07メディア: 単行本購入: 1人 クリック: 23回この商品を含むブログ (48件) を見る