わたしが猫に蹴っとばされる理由

文学・芸術・哲学・思想の読書&鑑賞日記が中心ですが、雑食系なのでいろいろ取り上げてます。猫もいるよ♡

ローゼ・アウスレンダー/加藤丈雄訳『雨の言葉』

 日経新聞に連載されている「詩歌のこだま」で、詩人の小池昌代が紹介していた。記事中で「併合られ」という作品が全文引用されていた。「くみいれられ」と読む。この言語感覚を小池は「読む私の身体が割れたように感じ、頬に静かな爆風を感じた。解釈や分析には無力感を覚える」と高く評価している。同感。詩、作品としてはそんなに気に入ったわけではないのだが、せっかくなので引用。

おまえは併合(くみい)られる
おまえ自身に
薔薇の眠りの中の
風の深さ
決してとどまらぬ
つかのま
影のなかからむきだされた
おまえの顔
 
おまえの夢は
開かれた目をしている
 
(「併合られ」)

雨の言葉―ローゼ・アウスレンダー詩集

雨の言葉―ローゼ・アウスレンダー詩集