わたしが猫に蹴っとばされる理由

文学・芸術・哲学・思想の読書&鑑賞日記が中心ですが、雑食系なのでいろいろ取り上げてます。猫もいるよ♡

鈴木志郎康『やわらかい闇の夢』

 志郎康さんの作品、思潮社の現代詩文庫のほかは先日購入した『胡桃ポインタ』だけ(これ、まだ読んでない)。『やわらかい闇の夢』は現代詩文庫に何作か収録されているので読んではいるのだけれど、とある方が「おすすめ」と言ってらっしゃったので、それなら一冊丸ごと通読したい、と思い購入。
 現代詩文庫にもあるお気に入りの詩を引用。それにしても、今日は詩ばっかり引用してるな。

ぐにゃぐにゃの超長ゴム長を
素早くはいてみたまえ
あがりかまちに立ったまま
どこにもつかまらずに
これはむずかしい
股までくる超長のゴム長を
片足づつ
よろよろっとはいていると
気分はぐにゃぐにゃとして来て
太陽に横痰をはきかける

(後略)

(「ぐにゃぐにゃ」)