わたしが猫に蹴っとばされる理由

文学・芸術・哲学・思想の読書&鑑賞日記が中心ですが、雑食系なのでいろいろ取り上げてます。猫もいるよ♡

「四元康祐詩集」

 思潮社の「現代詩文庫」。ある方に勧められたのだが、立ち読みしたら脳天かち割られた感じがし、すぐ購入を決めた。おもろいわあ。他人の存在など忘れて「うわあ、すげえ」と思わず口にしてしまったのは、この詩。

会議は最上階で開かれておりますが
あいにくただいまエレベーターが故障しております
恐れ入りますがあちらの非常階段をご使用下さいませ
最上階が何階であるかは申し上げかねます ただ
途中に幾多もの困難があなた様を待ち受けているとだけご忠告させていただきましょう
(中略)
恐れることはありません 会長をはじめ役員一同
あなた様のご出席を待ち望んでおります
さあ、わたしが扉を開けて差し上げましょう
あ、アタッシュケースもお忘れなく
(「受付」詩集〈笑うバグ〉より)

四元康祐詩集 (現代詩文庫)

四元康祐詩集 (現代詩文庫)