根岸君のキャラ、だんだん変わってきている。連載開始のころは、ヨハネ・クラウザー二世のキャラは無理やり創られたものだったが、次第にそれが抑圧された暴力欲求みたいなカタチで、根岸君がもともと持っている「第二の人格」として現れはじめた。そして最近は、根岸君自身が望んでクラウザーの人格になることも。
ギャグはやはりパワーダウン傾向にあるが、まあまあ健在。資本主義の豚・梨元さんが息子との約束を反故にして豚祭りイベントに参加しクラウザーからキツくお仕置き(「スパンキン風林火豚」か)されるシーンには大爆笑。文学性すら感じられた(文学としての完成度は別だよ)。はじめての試みだが、引用してみる。尻の字は「ケツ」と読んでほしい。
尻が、空気を割った!!
山の頂のごとく突き上げられた尻
会場全体が顔を上げた瞬間
それは振り下ろされた
彼には“知恵”も“技”もない
神が生きとし
生ける者に与えた
“快楽”を
ただ ただ…
むさぼっているだけ
乱れ飛び散る快楽に対し
貪欲に
ただ1つも逃すコトなく
本能が肉体を突き動かす
快楽に向かって
ひたすら突き上げる
いや 快楽が彼の尻に
吸い込まれていくのか
限界を超えた
集中力
トッププレイヤーが
辿り着くとされる域
そうか コレが
ZONE
- 作者: 若杉公徳
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