特に初期作品! 詩と一緒に心中してもよい、という気迫がひしひしと感じられる作品ばかり。純粋に言葉の力を信じており、しかし一方で言葉の無力さも知っているからこそ、人間という愛すべき、かつ憎むべき対象、その人間が形成した社会だの歴史だのといった愛すると同時に憎み反省すべき対象を、するどい言葉で描くことができる。現代詩とは矛盾の上に言葉を重ねる作業なのかもしれない、と思った。
- 作者: 田村隆一,平出隆
- 出版社/メーカー: 講談社
- 発売日: 1997/04/10
- メディア: 文庫
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