わたしが猫に蹴っとばされる理由

文学・芸術・哲学・思想の読書&鑑賞日記が中心ですが、雑食系なのでいろいろ取り上げてます。猫もいるよ♡

干物百鬼夜行

 七時起床。最近は、寝ているのがもったいないと思うことが多いのだが、にもかかわらず土日はいつまでも寝ていたいという気持ちになり、ついついウダウダしてしまう。締め切った窓越しに、布団の中で風の音を聞いた。今日も強風らしい。
 午前中は掃除。ハウスダストが舞っているのか強風がおかしな花粉だか埃だか知らぬが運んでいるのか、妙に目がかゆく、鼻も今ひとつすっきりしない。毎年、ゴールデンウィーク前は粘膜が荒れる。とはいえ花粉症の方々ほどひどい症状は出ないので、まあ救われている。
 ナッタマゴ丼(フライパンでドーナツ状にかたどった納豆を焼き、その中央に卵を落として蒸し焼きし、黄身→白身→納豆の三層構造の同心円にしたものを飯の上に載せてかっこむ)で昼食。
 午後からは気晴らしに散歩に出る。強風は相変わらずで少々歩きにくいが、いらつくほどではない。阿佐ヶ谷まで歩き、アマテラスを祀っている神明宮にお札を返し、新しい物をいただいた。この時期、参拝客はほとんどいない。お札を売っている売店(でいいのか?)で「スミマセン」と声をかけたら、中にいた巫女さん、放心状態だったらしくてビビクンと体を震わせ驚いていた。
 高円寺までさらに歩く。ちょっと奥に入れば、まだまだ四畳半フォークの名残のような古いアパートがいっぱい。ツタのような変な植物(いわゆるツタ、ツルクサの類ではないように思えるのだ、よく見なかったが)に側面を覆われ、干しているのだろうか、冬瓜があっちこっちにつり下げられ、おまけに干しているのは冬瓜だけではなく、かんぴょうのような何かの実だとか、メロンのような果物の皮だとか、海草のようなものだとか、魚だとかがぶら下がったり置かれたり。干物の百鬼夜行、と思った。ここの住民は、おそらく四畳半フォークの残党ではない。
 ルック商店街からちょっと脇道にそれたところにある「mizutama」で休憩。古本屋やら雑貨屋やらを覗いてから帰宅。夕方は雨に降られた。どうも天気が安定しない。
 夜はカレーをつくった。牛スネ肉を圧力鍋でやわらかくし、カレー粉プラスオリジナルスパイスでつくった特製カレールーで欧風に仕上げる。安心して食べられる優しい味になった。