わたしが猫に蹴っとばされる理由

文学・芸術・哲学・思想の読書&鑑賞日記が中心ですが、雑食系なのでいろいろ取り上げてます。猫もいるよ♡

金井美恵子『あかるい部屋のなかで』『愛のような話』

 ルック商店街にある「アニマル洋子」というものすごく変な名前の古書店で購入。なぜか古着も売っている。高円寺ファッション(というジャンルがあるかどうかは知らんが)的なアイテムだけでなく、なぜかセーラー服や学生服も売っている。フェチ向けだろうか。戦後文学系の単行本、映画関係、サブカル関係、70年代コミックが充実しているので、一度入店したらなかなか出てこられない。魔性の店。顔面に性器がある女のペン画イラストが飾ってあった。
 で、金井さんである。近頃はトイレで『目白雑録』を読み続けている。というのも、現在入手できる小説はほとんど読んでしまったから。金井さんと古井さんは古書店で見かけたら必ず買うようにしている。この二作品は、その存在すら知らなかった。80年代の作品だと思うが、冒頭を読んでみたところ、すでに現在の金井節が炸裂していてそのまま引き込まれてしまいそう。
 毒文学。最近の金井美恵子、とくに目白作品を読むと強くそう思う。