わたしが猫に蹴っとばされる理由

文学・芸術・哲学・思想の読書&鑑賞日記が中心ですが、雑食系なのでいろいろ取り上げてます。猫もいるよ♡

説教される/歌われる/熟成される

 伊藤比呂美ねーさんと天童大人さんに説教される夢を見た。六時起床。
 わけのわからん(いや、心当たりはあるのだが……)夢を見たわりに目覚めがよいのは比呂美ねーさんが(なぜか)弁天様みたいだったからか、それとも。一昨日は、真っ青な富士山の夢だったことも思い出した。誰かに登れと言われていたような気がするが、誰だろう。こんな夢を見たのは、武田泰淳の墓参りをしたからかもしれない。泰淳といえば『富士』である。
 人の目覚めはよかったが、空のほうは今ひとつ覚めきっていないような表情。一面のグレイ・スカイなのだが、よくよく目を凝らすとうっすら青みがかった雲や雨雲の断片のようなズズ黒い雲が混じり斑模様になっている。善福寺川の橋の上でいつものように深呼吸していたら、女の子だと思うが、母親が押すベビーカーに乗った子どもがでっかい声で「ななつのこ」だの「どんぐりころころ」だの「ちょうちょ」だのを熱唱していた。母親はスーツを着ている。保育所だか託児所だかに預けてから出社し、退社後引き取りに行くのだろう。歌はみな、母親からではなく保育所だか託児所だかの先生から覚えたものかもしれない。
 仕事。某企業DM企画。連休前にアウトラインだけ手書きしておいたものをまとめようとしたのだが、いざMacに向かうと、まったく違うロジックになってしまった。どう考えても、連休前のものより今日の内容のほうがいい。休んでいる間にアイデアが熟成したのだろうか。
 九時、カミサンは個展会場「猫の額」へ。リビングでグースカと寝ている麦次郎が起きて騒がないことを祈りつつ、仕事を進める。
 十四時三十分、ダスキンの営業マン来訪。無料お試しを申し込んだ空気清浄機を持ってきてくれた。アレルギー対策。すでに書斎にも導入していたのだが、老朽化しつつあるので買い換えを検討していた。所有するよりレンタルのほうがいいかも、と考えた次第。4週間ごとだったか、フィルターを交換してくれるのがいい。手入れが不要になる。
 十六時すぎ、集中力が途切れた。あかん、と思っていたら麦次郎が大騒ぎをはじめる。仕方ないので仕事は終わりにし、しばらくリビングで麦をあやした。麦め、興奮したのか鼻息が荒い。
 十九時、散歩を兼ねて荻窪駅前の「ブックオフ」へ。気になっていた『岳』や『大奥』が出ていないかと期待していたのだが、漫画コーナーは立ち読み野郎があまりに多く、まったく商品を物色できない。だが、奥泉光の『鳥類学者のファンタジア』のコミカライズ版が出ていたのを発見し、笑ってしまった。フォギーが美女になっている。原作ではヒラメ顔なのに。結局コミックは一冊も買わず、佐伯一麦とかリービ英雄とかを購入する。
 二十時すぎ、個展会場から帰ってきたカミサンと合流。菜食インド料理「ナタラジ」で軽めの夕食。