アスベスト被害の体験談がつづく。このあたりはどうやらかなり真実に近いらしい。
友人でもあるかかりつけ医師からFedExで群発頭痛のクスリを送ってもらい、ひとまず安心する主人公。
少しずつ、何かがほぐれていく感触。何がそう感じさせているのかと思ったら、どうやらそれは、鳥の描写。ナイチンゲールとシャーレなるカラスに似た鳥の対比。闇と光の象徴なのかな。発想はフツーだけれど、フツーの発想ってしっかりした描写力がないと読める内容には書けないからなあ。
- 作者: 佐伯一麦
- 出版社/メーカー: 講談社
- 発売日: 2007/06/29
- メディア: 単行本
- 購入: 2人 クリック: 4回
- この商品を含むブログ (38件) を見る